参加者とは、色川香狐、甘味透意、法条律、玉手子犬、霧島栗栖、小古井奉子、包結似、万木光花、亜麻音琴絵の九名を指す。

なお、人型の魔物もこの場においては人として扱うものとする。

参加者以外の者が参加者を殺傷することは、処刑や処罰等、ゲームの進行に関わる場合を除きないものとする。

ゲームとは、以下のルールのもとに運営されるものを指す。

・以下のルールに違反した者は即刻処刑される。なお、命が惜しくないからと意図的にルールに違反した場合、追加で相応しい罰則が与えられる。

・一日に最低五つの種類の異なるアトラクションに入場しなければならない。

・各個人に与えられた個室以外での睡眠を禁ずる。

・鍵のかかる場所等、安全のある程度確保できる場所に立てこもる行為を禁ずる。

・参加者が参加者を殺した場合、殺害方法、あるいは故意／過失／無自覚を問わず、実行者を【犯人】と認定する。

・如何なる場合においても、共犯者を作る／共犯者として働く事を禁ずる。

・殺人の証拠品を各アトラクション外に持ち出す行為を禁ずる。ただし衣服に付着した返り血等、持ち出しがやむを得ない証拠品に関してはその限りではない。

・誰かに罪を擦り付けるという目的がある場合を除き、犯行に一切無関係な物体を証拠品と偽って設置することを禁ずる。

・襲撃された場合の自己防衛行動を除き、何の隠蔽計画にも基づかない殺人の一切を禁ずる。

・事件解決前の自白を禁ずる。

・ゲームフィールド内に爆発性あるいは発火性を持つ物質は存在しない。毒殺用に設置された毒物も同様に存在しない。毒殺に流用可能と思われる材料は存在するが、それを用いた毒物の作成及び使用は禁じられる。

・アーケードエリアに存在する凶器ショップの監視／封鎖／商品の独占を禁ずる。

・固有魔法以外の一切の超常的能力は剥奪され、参加者の肉体的防御力は通常の人間と同レベルに固定される。また、魔法に対する耐性も機能停止される。

・各アトラクションには【通報】ボタンが設置され、事件の痕跡を発見した場合に誰かがそのボタンを押せば、ゲームフィールド全域にアナウンスが流れる。なお事件発生アナウンス以外の目的でこのボタンを利用することは禁じられる。

・決定的な証拠を見つけながら、【犯人】以外の者が意図的に【通報】を遅らせることを禁ずる。

・【通報】により事件が発覚した場合、事件解決まで如何なる殺人行為も禁止される。ただし過失／無自覚な殺人／既に停止不能な仕掛けによる殺人はその限りではない。

・殺人が発生した場合、【通報】の一時間半後に【審判】が開始され、【真相】の究明が求められる。【審判】の制限時間は開始から一時間半後。

・【審判】において【真相】を言い当てられた場合、【犯人】は処刑される。証拠と明確に矛盾する推理を結論とした場合、【犯人】以外の全員が処刑される。

・【真相】を【審判】終了時まで隠し通した【犯人】は、絶対的安全の保障された別の場所に移送され、ゲーム終了後に解放される。更にゲーム終了後、魔王ルナティックランド本人を害する以外のあらゆる願いを一つだけ、魔王ルナティックランドに願う権利が与えられる。当該魔王はこの願いに対し、原理的不可能性のある場合を除きその成就を可能な限り支援する義務を負う。なお、解放後の自由及び、その者が望まない限りのルナティックランド側からの不干渉は、狂気の魔王の名において保証される。

・殺人が複数回起こされた後に【通報】が発生した場合、【審判】ではその全ての事件について時間内に解答しなければならない。仮に一部の殺人に関して正解したとしても、一つでも【真相】を誤った殺人があれば、全ての殺人に対する解答は不正解と見做される。

・【犯人】以外の参加者が残り二名以下となり一日が経過した時、あるいは参加者の中に紛れている特定の魔物を討伐し、それ以降殺人が起こらない状態で一日が経過した時を以て、ゲームは終了となる。ゲーム終了時点で生き残っている者は全員、安全を保障された上で元の場所に送還される。