◇◆◇Second Case「読者への挑戦状」◇◆◇

『はーい、読者のみなみなさま、ごきげんよう!』

『Chapter2じゃあんまり出番をもらえなかったワンダーです! ぐすん! 泣いてないよ!』

『それもこれも、事件後にホイホイ気絶しちゃう頭ピンクちゃんが悪い!』

『おかげで、ボクの一番の見せ場が丸潰れだよ!』


『しかも、アバンギャルドちゃんも!』

『魔王を檻に閉じ込めるなんて反則でしょ! 流行りの異世界ものじゃないんだよ? 日陰産業のミステリーだよ? そんな、魔王を屈服させる圧倒的に強い俺様~、みたいなムーブは求められてないんだよ!』

『でも、脅された手前従わないわけにはいかなかったし……うう……』

『それにしても、アバンギャルドちゃんが言ってた面倒なことってなんだったんだろうね? ボク、何か弱み握られちゃってたりするのかな……』

『あ、もしかしてアレかな? 映画に頭ピンクちゃん勝手に出演させちゃったから、肖像権侵害がどうのって話』

『いやー、命を預け合った仲なんだし、今更そんなこと言いっこなしでしょー?』


『とまあ、愚痴はほどほどにしておきまして』

『普段こうやって自由に喋れる機会はもらえないからね。こういう場をもらうと、ついお喋りになっちゃうんだよね』


『それじゃあ、オープニングトークで場を盛り上げましたところで!』

『改めて、読者への挑戦に入らせてもらいます!』

『もちろんやることは、前回と――そして、このゲームの参加者と変わらないよ』

『キミたちはただ、事件の【真相】を突き止めてくれればいいだけ!』

『推理に必要な手掛かりは、物語の中で既に提示いたしました! 全部拾い上げて、今回の【真相】を突き止めてね?』


『もう一度言っておくけど、【真相】っていうのは、誰がぶっ殺しちゃったかフーダニットどうやってぶっ殺したかハウダニットね』

『って言っても今回は、フーダニットには関しては簡単かもしれないけどね?』

『ま、登場人物の暴走だし。ボクは口出ししないよ。死人に口なし、ワンダーにも口なし、ってね。――あれ? これだとボク、死んじゃってる?』

『あははははは! ブラックジョークだよ、ブラックジョーク。諧謔ってやつだね』

『今じゃ規制が厳しくなって色々喋りづらくなったけど、まあ、殺人とか扱うミステリーだし。別にいいよね!』


『おっと、話が逸れた』

『ボクはゲームマスターなんだから、しっかりしないと!』

『というわけで、以下に、推理にあたっての条件および前提事項を示します!』






・Chapter2において、視点主が幻覚を見ている/見せられている、記憶違いをしている、あるいは二重人格であるといった可能性は存在しない。


・【犯人】がいるとするならば、それは「登場人物紹介」のページに名前が含まれている人物である。


・物語内に描写のない物体や現象、科学技術、魔法が事件に用いられてはいない。


・魔法少女やスウィーツ、魔物、魔王が持つ特殊能力を除き、物語の世界の物理法則は現実の世界と同一とする。また、ワンダーの課した制約は絶対であり、魔法少女は固有魔法以外の能力を用いることができない。


・物語内で語られた魔法のルールや法則に関して、嘘や間違いは含まれていない。


・ごく低確率で起こり得る事象に関しては、[確率操作]の能力下においてのみ起こるものとする。


・ゲーム外の存在である魔物が殺人を犯した際は、それらに命令を下したワンダーを【犯人】として指摘すればよい。


・魔物に関する事柄について、ワンダーは嘘をついていない。


・参加者が初日に調べたように、隠し扉や隠し通路の類は、一階の『???』の入り口のようにワンダー専用のものを除いて存在していない。


・当然ながら、神園 接理が自ら名乗りを上げたことには意味がある。






『以上となります!』

『これだけ理屈っぽく書いておけば本格推理小説っぽく見てもらえるって、ばっちゃが言ってたからね』

『……っていうか、今回の前提事項、なんかやたら長くない?』

『大丈夫? みんな飽きてブラウザバックしたりしてない?』

『ボ、ボクは信じてるからね! 鍛え抜かれた読者のみなみなさまは、ちゃんと全部読んでくれたって!』


『それじゃあ次は、今回もやってきた作者(笑)からのお願いね』

『めんどいかもだけど、一応読んでおくように!』






・固有魔法や魔法に関するルールについて重要な点は物語の中で示しましたが、質問があれば受け付けます。また、魔法に関する質問でなくとも、わかりにくい箇所があればご連絡ください。その場合、「読者への挑戦状」ではなく、各話の感想欄(小説家になろう)、あるいは応援コメント(カクヨム)に質問をお書きください。TwitterのDMも解放しているので、もし何か不都合があればそちらからの連絡もどうぞ。


・今回から、推理の投稿のルールを変更します。

このページと、ヒント付きのページを分割して掲載します。

ヒントの活用一切ナシの読者の推理は、この『Second Case 「読者への挑戦状」』の感想欄(小説家になろう)、または応援コメント(カクヨム)に投稿していただくようお願いします。

ヒントを活用して解答される読者様は、次のページ、『Second Case「ヒント」』の感想欄(小説家になろう)、または応援コメント(カクヨム)に投稿していただくようお願いします。

ヒントを活用したにもかかわらず、嘘をついてこのページに推理を書き込むようなことは――自身の良識と矜持に相談して判断してください。

この二段階構造は、読者様にセカンドチャンスを与えるためのものでもあります。最初にヒント無しで挑んで失敗したとしても、ヒント有りで再び解答してもらって構いません。

また、これはどちらのページにも言えることですが、推理を投稿する方は、なるべく他人の推理を見ないようにしておいた方が楽しめるかもしれません。他人の推理を見たくない場合、書き込まれる際は誤って見えてしまう可能性があるのでご注意ください。






『はーい、以上!』

『長い、長いよ! こっちも超長いよ! ボクだったら読み飛ばしてるね!』

『まあ、マナーを守ってくれる読者様なら、ちゃんと読んでくれてるよね!』


『それじゃあ今回も、ヒントを――』

『えっ? 次のページに移動になった? なにそれ、聞いてないんだけど?』

『――あ、作者の注意に書いてあった?』

『え、ええ、もちろん知ってましたよ?(冷や汗だらだら)』

『ま、まあ――ヒントとは別に、ボクから一つだけアドバイスはさせてもらうかな』

『ボクから言えることがあるとすれば、違和感を大切にして、ってことだね』

『……こら、そこの捻くれた子。魔法がそもそも違和感の塊とか、揚げ足取らないの。そんなこと言ってると、永遠にこの謎は解けないぞー?』


『さて。それじゃあそろそろ、この場はヒント無しでこの事件を解き明かさんとする猛者たちにお譲りしましょう!』

『ぶっちゃけ、Chapter1からかなり難易度上がってるからなー? 同じだと思ってると痛い目見るぞー?』


『それでは――自らの頭脳のみを頼りとする探偵役のみなみなさま!』

『よいシンキングタイムを、お過ごしくださいますよう――』

『キミは、【真相】を暴けるかな?』

『あは、あはは、あはははははははは!』

『あーっはっはっはっはっは!』


『――推理、スタート!』

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