正直じいさんが何事かと行くとポチが「ここほれワンワン」と言った。

「やいっポチ！本当に大判小判がザクザク出るんだろうな、もし出なかったらタダじゃおかないぞ」

ポチは不安げにうなずいた。

正直爺さんが掘ってみるとそこから出て来たのはゴミやガラクタばかり。

正直爺さんはポチの胸倉をつかんだ。

「このボケ犬め！」

垣根の向こうから隠れながのぞいていた意地悪じいさんがクスクスと笑っていた。

意地悪じいさんが帰ると最初からそれを気づいていた正直じいさんとポチはにっこり笑い今度は本当の宝をそっとさがし始めました。

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