第12話 スナック牛

近所のスーパーで変わった食べ物を見つけた。

〈ビールのおつまみに最適、スナック牛!〉

店の人に聞くと、バイオで作ったひと口サイズの牛を焼いたものでタン、ロース、カルビ、ミノ、レバーなど牛のすべての部位が一口で食べられるという画期的なものだった。

ひと口サイズの牛なので広大な牧場もいらないし、コスパもいいし値段も手ごろだった。ポテトチップスサイズの袋に3センチぐらいの牛が200匹ぐらい入って300円だったので試しに3袋ほど買った。

家に帰りさっそく袋を開けた。ひづめとしっぽとつのをちぎって口に入れてみる。噛むとじわあっと口いっぱいに焼肉の味が広がり少しレバーの部分がちょっぴり苦かった。ビーフジャーキーにも似てたがもっと美味しく、ビールのおつまみに最高だった。

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