冥王星の日
勝利だギューちゃん
第1話
冥王星
太陽系の第9惑星。
但し、昔の話。
今は、準惑星に格下げされた。
僕は冥王星
古戸盟(ふると めい)
太陽のあの子から、はるか離れている。
僕と間には、たくさんの人がいる。
彼女は、僕は見ていない。
他の誰かを見ていて、その延長線上に僕がいる。
でも、それで満足だった。
彼女からは見えなくても、僕からは彼女が大きく見える。
明るく。
眩しく。
ただ、その暖かさは伝わらない。
「よお、盟。帰るのか?」
「魁か・・・。まあな」
旧友である盟と軽く挨拶をし、帰路に着く。
彼女は太陽。
僕らは、水金地火木土天海・・・そして、冥王星。
太陽を囲む仲間。
彼女からは気づいてくれなくても、それでいい。
「今日は、冥王星の日だったな。今日くらいは・・・」
彼女に電話をかけた。
「もしもし、古戸と申しますが、檜山さんの、お宅でしょうか?」
「その声は、古戸君。古戸盟くんだね」
「えっ、檜山・・・陽子さん?」
「うん。君に言いたいことがあるんだ」
何だろう・・・
『お誕生日おめでとう。これからも、私を見守っていてね』
冥王星の日 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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