叙唱メモリアル:英雄譚-Τιτανομαχία-

@axlglint_josyou

プロローグ


辛いとき


苦しいとき


大事なものを奪われて絶望したとき


彼らは必ずやってくる




「創生せよ、天に示した極晃を───我らは煌めく流れ星」

「天昇せよ、我が極星───鋼の恒星ほむらを掲げるが為」




宇宙そらから響く絶滅光が

星座と成る剛弓が


圧倒的な英雄譚を携えてやってくる。



「「極晃星スフィアノヴァ────」」

天霆轟く地平に、闇はなくガンマレイ・ケラウノス

天神礼賛・臨界突破の馬人剛弓オーバーロード・サジタリウス



片や黄金の英雄。

何者も恐れぬ眼光で、刃に絶滅光を宿して立ち向かう。


片や光の殉教者。

拳を杭打機パイルバンカーに変化させ、光を宿して邪悪を穿つ。


「人々の幸福を、未来を、輝きを───守り抜かんと願う限り、俺は無敵だ。

来るがいい、明日の光は奪わせんッ!」

「鏖殺だ、邪悪にひれ伏す走狗ども。煌めく魔星の輝きに一切残らず砕け散れやッ!」


この英雄譚の主人公は二人。


人々に光を焼き付けた英雄、レイゴルト=E=マキシアルティ。

英雄の墜落の後に"黒騎士"と成る、ジャイロ=S=キロンギウス。


約束された誓いを掲げた、男たちの記録である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る