Sの下剋上

モーニングルーティン

私の名前はS。ただのメスの飼い猫よ。今日は私のモーニングルーティンを紹介するわ。

朝はまずトイレを済ませるわ。寝ている間に消化したものを外に出してしまうの。そうしないと1日すっきりとした気持ちで過ごせないのよ。トイレを済ませた後は、飼い主である毛玉の寝室へ向かうわ。あの人はお寝坊さんなの。だから私が起こしてあげないといけないの。まったく世話の焼ける人ね。

毛玉の寝室へ向かったら、入り口で起きてくるのを同居のオス猫Tと一緒に待つわ。Tは私より年が一つ上ってだけでとても偉そうな猫なの。まぁ実際に家の中で一番長くいる猫だから偉いんだけどね。まったく、毛玉たちはいつになったら起きてくるのよ。

飼い主の毛玉が起きてきたら子供を抱えてドアを開けて「おはよー」とあいさつをしてリビングに向かうわ。私も毛玉と一緒にリビングへ向かうわ。やっと起きてきたのね。もう朝の7時じゃないの。なんでこんなに朝遅く起きれるのかしら。私たちがお腹を空かせて待っているんだからもっと早く起きるべきなのよ。まぁ、ご飯をくれて私を一番に可愛がってくれるなら文句は言わないわ。

リビングへ着くと毛玉はご飯を用意してくれる。Tが真っ先にご飯のところへ行くのを見てから私もご飯のところへ向かうわ。毛玉はいつもきまってＴからご飯を準備するの。上下関係をしっかりするためだって話し合ってたわね。まったく、たまにはのを最初に準備してほしいわ。まぁ、不服だけど仕方ないわ。

朝ごはんを終えたらリビングに用はないから自分の部屋である2階のベッドへ向かうわ。2階のベッドからは外の景色が一望できるから気が向かない限りは私はここにいるわ。

私の朝はこんな感じかしら。昼からは気が向いたらリビングに行って毛玉やもう一人の同居人と子供に愛想を振りまいて好感度を上げに行くの。いつか、Ｔを負かして私が家の頂点になるまでに備えてね？