栽培開始編

 はい、栽培開始編です。前回道具を購入したため、今回はプランターに種を植えていきます。私の家にはベランダしか育成スペースがないため、外で地道に作業します。

 まず、前回必死に自転車を漕いで持って帰ってきた道具からプランターと底石を選びます。そして、プランターに適当に底石を敷き詰め、いい感じにしました。後は土を開けてその中にブルドーザーの如く淡々と入れ、種を撒くだけです。しかし、土を撒いた後に私は気付きました。スコップがない。スコップがなくてはなんかいい感じに園芸をしている気分になりません。だけど、もう一回買いに行くのはいささか面倒である。その時、小学生の頃にアサガオを学校で育てたことを思い出し、当時のやり方で埋めました。


 必要なものは人差し指。これだけです。第一関節まで土に指を突き刺し空いた穴に種をまく。とにかくそれを繰り返しほうれん草とチンゲン菜の種を一心不乱にプランターにまき続けました。無心でこれら全て終えた後、ペットボトルじょうろで水をまいていると妙な達成感に包まれました。これからおしゃれな生活が始まるんだと考えると、胸が高鳴りました。しかし、そんなときめきも時間と共に消えていくことになるとは、当時の私は思ってもいませんでした。次回、栽培経過編に続きます。

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