ファンタジーゲームに動物園を!

お餅サンド

第1話


数年前に技術確立されたVR技術、人間の五感にアクセスできるため、世界中の企業がこぞって参入した。


そして昨今評判のゲームがある


5年ほどの年月をかけ作られた、初となる日本製の本格VRMMOゲーム

【FANTASISTA REAL LIFE 】 通称FRL が、正式リリースされるのだ。




ーーー



『プルルルルル、プルルルルル!』


電話だ、誰だろう


「おっ、出た!忠か!久しぶりー!」


それは、小中高大と、腐れ縁の太一からの電話だった


「太一か、なんだよいきなり」


「まぁそう言うなって、お前が働いてた動物園、昨日閉園したんだろ?」


「あぁ、そーだよ!俺の楽園だったのにな、、嫌味言うためにわざわざ電話してきたんじゃないだろうな!」


「お前動物大好きだもんな、ま落ち込んでんのは分かるけどムカムカすんなよ!」


「それで?なんの用だよ」


「あぁそれなんだがよ!一緒にゲームやらねえかと思ってな!その誘いだよ!」


「お前、、こっちは楽園が崩壊した挙句無職なんだぞ!ゲームなんかやってられっか!」


「その楽園を今なら作れるかもって話だよ!だいたい動物園が潰れた原因はなんだ?」


「それは、VRで本物そっくりの動物とふれあえるようになったからだろ、、俺も試してみたが、本物との差なんて分からなかったし、猛獣にも普通に触れたしな」


「そこだよ!今誘ってるゲームはさ、ファンタジーな世界で、自由に冒険も生産も生活もできると共に、日本の有名会社が協力して、何年もかけて作り込まれてきたゲームなんだよ!」


「それがどうしたって言うんだよ!」


「はぁ、少しわ察しろよ!俺はそのゲームのβテストのプレイヤーに当選してやってたんだけどさ!現実には存在しない動物がめちゃめちゃいんだよ!リアルなヤツがさっ!」


「なっ、それはちょっとすごいな、」


「それだけじゃねえぞ!、さっきも言ったがこのゲーム、かなり自由度が高いんだ、何が言いたいかって言うと、やり方次第では、動物園も」


「作れるってことかっ!?まじかっ!?」


「それも、実在しない動物パラダイスがな!」


「絶対やる!なんてやつだなんだ!」


「お前ならそう言うと思ったぜ、実はお前の住所で応募はしてあるんだよ!」


「おまえ、勝手に何を、、まぁ、いいか、それで?」


「まぁ、初回4万本しか生産されないからさ、保険でお前の住所使ったんだが、両方当選してたんだよ!だから誘ったのさ!動物園潰れてたし、」


「やばすぎだろおまえ、まぁ、今回はそのゲームに免じて許してやる!っで?どうすればいんだ?」


「明後日リリースなんだけど、パスコードが送られてくる、ゲーム用アカウント送っとくからあとはそこの指示に従ってくれ!」


「アカウントって今送られてきたこれか?」


「あぁそれ!あと最初のキャラクリエイトで、職業をテイマーにしといた方がいいぞ!動物モフるならな!」


「おう!わかった!」


「じゃあゲーム内で会おうぜ!俺の名前はクレインだからよ!」



と言って電話が切れた


「ふんふん、FRLか、そのままだな!」


勤務していた動物園が潰れて、絶望してた俺にとって、このゲームは、生きる希望だ!


「めちゃめちゃ楽しみだぞ!」



それから俺は、このゲームのことをかなり調べた!


太一が当選したというβテスターは3000人しか選ばれなかったらしく、その人たちが各々知り得た知識を公開してた!


その中でも、テイマーの『プリンクトン』さんのテイマー日和というブログはめちゃめちゃ参考になった!


どのステージにどんなモンスターが、生息しているのか、テイマーに役立つアイテムやその素材の場所など


「よし、これで抜かりはない!楽園を作るぞ!」




ーーーーーー



よし、これで大丈夫か?


今俺は、ゲームのキャラクリエイトをしている!


もちろん真っ先に職業をテイマーにした!


次にステータスだ、どうやらテイマーは自身のステータスにはかなり制限がかかるらしい、まぁ、テイムしたモンスターに戦闘を任すんだから当たり前だが



このキャラクリエイトは、ボーナスポイントをかくステータスに振りカスタマイズするシステムだ、


初期ポイントが100、そして課金で100ポイントが取得できた、


もちろん課金して、テイマー専用スキル『従魔術』を初期でできるMax、5 Lv まで上げて、専用装備『従魔師の指輪』とり、初期モンスターと、その装備を整えた


これで残りが120ポイントになった、


テイマーに必須の能力は伸ばしたので俺自身のスキルを付ける


このゲームはメインの職業とは別で、職業スキルを取得できる、まぁ当たり前だがメインよりかなり効果は下がるが


ちなみに、一次職がテイマーの場合『従魔術』でテイム1回に消費する魔力が、10分の1に抑えられる。


テイマーは前衛をモンスターに任せるしかないので、後衛職のスキルを取っておきたいのだが、多すぎる


『魔術』『弓術』『銃術』『回復術』『手裏剣術』

など、職業ありすぎだろ、


決められないので適当に「どれにしようかな神様の…」で決まったのが、ガンナーの『銃術』を30ポイントで取得した


それからランダムスキルという、どのスキルが着くか分からないガチャスキルを40ポイント使って回すと、『専門知識:植物』というよく分からないものが手に入った。


これで50ポイントが残ったので、テイマーに着いてくる『料理』のLvをMAXまで上げ、さっき手に入った『専門知識:植物』に役立ちそうな『農業』と『調合』

を取得して残りが7ポイントになった


スキルは、ゲーム中に条件を満たせば解放されていくようなのでこのくらいでいいだろう



結果俺の初期ステータスはこんな感じになった



ちなみにステータスはこんな感じ



【⠀ネーム 】 テムス


【種族】 ハイエルフ

【HP: 14⠀】【MP: 19⠀】


【STR (腕力) 】 3

【DEF (防御) 】 2

【AGI (俊敏) 】 4

【INT (知力) 】 6

【RES (抵抗) 】 1

【CHA(統率) 】 12


【スキル】『従魔術』Lv5 『料理』 Lv5『 錬金』Lv1 『採集』Lv1 『銃術』Lv5 『専門知識:植物』Lv1 『農業』Lv1 『調合』Lv1


【従魔】 ????


【装備】 『従魔師の指輪』『見習いのリボルバー』


【従魔の装備】 ????



テイマーは、初回に従魔がランダムでつくらしいので『?』になっている。


プレイヤーステータスはかなり低いが、強いモンスターをテイムすればなんとかなるだろう!



キャラクリエイトを終え、ゲームのスタート時間になるまで待っていると、カウントダウンが流れてくる、


10.9.8.7.6...2.1


そして視界が歪み、元に戻ると、ファンタジーな街に降り立っていた。

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