第173話 水着美少女が多い6
「はいはーい。みんなみんなー。川行かない?今は水の量もちょうどいいみたいだし。冷たくて気持ちいいらしいよー。ちなみにこのあたりここに泊まる人しか基本いないみたいだから多分おもいっきり遊べるよー」
室内で各所でなんやかんやら起きていると、石見先輩がそんなことを言い出した。すると。
「行く!」
「よし。奈都いじるか〜」
「なんで!?」
石見先輩の話を聞いた長宮さん蓮華寺を先頭にみんな動きだしたのだった。って、蓮華寺さんが長宮さんの後ろで怪しい行動をしているため。長宮さんが警戒していたが――そのあとどうなったかは俺は知らんがね。
ちょっと悲鳴は聞こえた気がするが。いや、すぐに女性陣が部屋で着替えるために男子は部屋を追い出されたのでね。詳細知らずである。
それから数十分後。ビキニ姿の方が大量発生だった。まあ美人揃いですからね。圧巻だったよ。
ちなみに男子はトイレでパパっと着替える。はい。部屋が空くのを待つより早い。という六石との相談により。パパッと着替えたのだった。
そのあと長宮さん。蓮花寺さんが即川へと移動して行った。ちなみに六石は「サンダル忘れた!」と言いながらここの旅館とかに何か売ってないかと探しに行った。
ってか、川に行くのは普通全員揃うのを待つかと思ったんだがね。どうやら集合場所は川らしく――バラバラと俺達は移動することになったのだった。このメンバー集団行動みんなむいてません。
そうそう触れてあげないといけないことがあったのだった。先に川へと突撃した蓮華寺さんや長宮さんはちょっと置いておいて――早く触れろ。感想を言えという表情で俺のところに先ほどやって来た――石見先輩をまず見た。
「……スクール水着ときたか」
今石見先輩は無駄に俺の前でポーズをしている。
スクール水着姿で。
はっきり言おう。似合いすぎていて怖い。胸元?だったか。なんか名前が書いてあると――だったが。さすがにそれはなかったが。スクール水着を着ている。ちなみに小さくてパンパン?ぴちぴちか?って、そんなことはなく。普通にサイズぴったりだった。
「後輩君好きでしょう?好きなんでしょ?サービスシーンだよ?」
俺が話しかけると――なんかグイグイ石見先輩が近寄って来た。いやいや近くに来なくていいですから。距離を保たないと。
「えっと――?いやなんでそう思ったのか――知りたいのだが……先輩」
そういえば前に長宮さんにも似たようなこと聞かれたような……なんで俺スクール水着派とか思われているのだろうか?そんなことないってか――言ったこともないし。勝手にいろいろ決めないでいただきたい。
すると着替えを終えた結崎がこちらに歩いて来た。って、結崎は前と同じ水着?かな。また拝めたってか。ホント似合ってるわ。黒のビキニ。まあ今の結崎は上着を羽織っているからちょっと隠れているがね。でもそれがまた似合うんだよなぁ。イメチェン前の前回は――かっこいいという感じもあったが。
今は――落ち着いた感じで、それはそれはグッドだった。クール?なんだけど可愛いもあるというのか。良い。っか、やっぱ足綺麗なんだよな結崎——って、いかんいかん。変なこと思ってるとバレるとやばい。
それに今は結崎よりはるかにインパクトがあるお方が俺の隣にはいるので――結崎も今の俺の周りの状況を知って今は呆れつつ?そちらしか見てなかったがね。って、結崎は一緒に着替えていたから石見先輩の事もう少し前から知っていたか。
「いろは先輩……えっと、なんでスクール水着なんですか?確かいろいろ持ってるって――さっき見せてくれた気がするんですが……」
どうやら石見先輩他にも水着があるのにこれを選んで着たらしい。何故だよ。マジで何故だよ。
「後輩くんを誘惑だね」
「はぁー」
盛大なため息の結崎。
「……俺は何も言ってないんだが――って、ちなみに石見先輩。そのスクール水着——新たに買ったとかじゃないですよね?」
「えっ?これ小学校のだよ?」
「——なるほど」
それはそれでびっくりなんですけど。そこまで小さかった?いや、昔は大きかったという事か。
「まだピッタリなんだよねー。くそー!だけど。後輩くん誘惑には完璧そうだからね。持って来て着て見た」
「着なくていいです。マジでスクール水着希望とか出してませんからね?」
「えー。じゃ私ミス?うーん。かわいいフリフリに着替えて来ようかなー」
フリフリ?うん。なんか気になる言葉が聞こえたが。スクール水着よりかはいい気がする。無駄に目立ちそうだからね。石見先輩が迷子になることはないと思うが――などと俺が思っていると。どうやら石見先輩。俺が見ていると勘違いしたらしく。
「まあでも後輩くん。まんざらでもなさそうだから――今日はスクール水着にしとくかー。いやかわいいフリフリで後輩くんを揺さぶるか。悩むね」
なんかニヤニヤしながら石見先輩がこちらを見てきたのだった。
「この先輩楽しんでるな」
「水着とか久しぶりだならね。全部着たい」
「マジで何枚もあるのか」
「見たい?見たいんだね。うんうん。仕方ないなー。後輩くんのお願い聞いちゃうかー」
めっちゃご機嫌である。
「なんも言ってないが――」
「あっ、後輩くん脱がせたいは無しだから。にひひー」
そういいながらスクール水着のガキが俺にさらに近づいてく……訂正。お嬢様が近づいて――。
「いろは先輩。近いです」
来なかった。結崎がささっと俺と石見先輩の間に入ってきたのだった。ちなみに俺と結崎がめっちゃ距離近くなりましたとさ。
「あれれ?ゆえちゃん何かな?」
「松尾君を困らせないでください」
「誘惑してるんだよー?」
「ダメです」
それから結崎が石見先輩を押して行く形で少し俺から離れまして――2人で話していた。
「えー、いいじゃんいいじゃん」
「ダメです」
「今度は大胆な水着で――」
「はぁ……ホントいろは先輩。恥ずかしくないんですか?変なのばかり――」
多分結崎は石見先輩の持って来ている水着を知ってるのだろう。って、結崎が呆れるということは。他の水着も何か訳あり?うーん。なんか嫌な予感しかしないが――こういう時は。
「……本人が楽しそうだからいいかだからいいか」
以上だ。俺はそうつぶやきつつ。話している2人にとりあえず先にぶっ飛んで行った2人の様子を見てくると言い移動を開始したのだった。
ちなみに川の方では既に賑やかな声が聞こえてきた。長宮さん蓮花寺さん楽しんでましたわ。いや、楽しんでいるのは蓮花寺さんだけ――。長宮さんが逃げ回っている形だった。こちらはこちらで賑やかだった。
どこもかしこもなんだこれ。
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