好きと嫌いと無関心
SUtyan
プロローグ
始まりは、とある春の学校の図書室だった。
「好きです、付き合ってください!」
……唐突だった。
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新しい年度が始まり、新しいクラスメイトとの挨拶も終わったボクは、毎日のように放課後は図書室へと移動し読書に勤しんでいた。
トットットットット
小走りするような音が聞こえた。
図書室で走るとか非常識極まりない……
どんなやつだと目を上げるとその人物はこちらに真っすぐ向かってきているようであった。
その者そのまま足を止めることなくボクが座ってる正面に立ち、満面の笑みで放った。
好きです。付き合ってください、と
その者は可愛らしい女の子であった。しかし、会話した覚えも顔すら見覚えのなかった。
一つ分かるのは、この少女が今年入学してきたばかりの新入生。つまり一つ下だということだ。
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