15話 とある英雄候補の話
王宮……。
「ナカムラサトシ殿、以下パーティメンバーに報奨金120000000マネと<金剛鋼鉄魔力鋼材オリハルコン>、<白銀魔力吸収素材ミスリル>各1キログラムを授与する。」
国王直々に書類を読み上げてもらい、国王直々に報奨金と素材を渡してもらう。
他のパーティメンバーは緊張で固まっているようだ。
「それと。パーティリーダーであるナカムラサトシ殿に、士爵位を授ける。」
何それ聞いてないんだけど!
《おおよそ騎士団の所で訓練していたからでしょう。》
「他の男性パーティメンバーはナカムラ士爵の家臣となるように。」
なああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
知らない!聞いてない!興味ない!要らない!
「報酬は以上とする。」
王宮の庭……。
「貴族になっちゃったな。俺、特に何もしてないよ。」
「そんなことないです。格好良かったですよ?」
と言ってエリーゼは笑う。
「ありがとう。」
他のメンバーは何か話している。
「(エリーゼちゃんの好きな人ってサトシだったのか。許さない。)」
「(まあまあ。サトシなんて自分が人気なことに全然気付かないし、どこの鈍感主人公だよってね。)」
「(恋愛小説は嫌いじゃない。)」
「(俺も嫌いじゃないね。)」
「俺は忙しいから帰るね。」
セイイチは帰るようだ。
「じゃあな。また。」
翌日、学校にて……。
「あ、サトシ君!おはよう!」
「サトシ君、大丈夫だった!」
「エリーゼに変なことされなかった?」
「エリーゼきもくない?」
「そうだよね!」
こいつら……。いつまでエリーゼの悪口言ったら気が済むんだよ。俺は仏じゃない。仏だとしてももうエリーゼの悪口は既に三回出ているぞ。
「ねえねえ、エリーゼ。」
「何ですか。」
「キモイ!近づかないで!」
もう許さねえ!
《切れるのが早いですね。》
「おいお前ら。」
「なあに、サトシ君。」
「何かあった?」
「もしかしてエリーゼが気持ち悪いって?」
「そんなわけあるか!エリーゼを馬鹿にするな!エリーゼいなかったら俺もリョースケもイルマもジュンジュンもジーナもセイイチも死んでいたんだよ!エリーゼのおかげで生きて帰れたんだ!それにエリーゼは!エリーゼは……。」
またノリで告白するところだった!
「エリーゼは何なのよ。」
あ、そうだ!
《もしや……。》
貴族特権を使う!
《馬鹿ですね。》
むう……。
あ!
《……どうせ馬鹿なことでしょう。》
ステータスを見せつける!
《どうやって?》
むう……。皆は<能力見眼>使えないんだった。
《ちなみに今のステータス、分かっていますか?》
いいえ。
《後で見せましょう。王宮で。》
分かった。
そしてその日は、おとなしく授業を受けた。
下校中……。
「サトシさん。さっきのお礼と言っては何ですが、家に来ませんか?勿論泊まりで。」
「ああ。行きたい。」
そしてエリーゼの家に行き、色々あって寝て、ステータスを見た。
名前:中村サトシ
性別:男
Lv.20 精神Lv.100 +100 +23
天職:魔法使い
目標職:大賢者
年齢:12歳
通常戦闘力:700
現在戦闘力:700
魔法戦闘力:3200
攻撃:200
防御:210
速度:290
魔力:3100
筋力:350
体力:540
現存体力:535
生命力:1100
現存生命力:1100
能力スキル:小賢者<無属性適性、全属性適性Lv.56、魔道具作製Lv.12、魔法展開速度強化Lv.22、魔法強化Lv.21、集中強化Lv.44、詠唱省略Lv.25、超高速魔力回復Lv.95、魔力強化Lv.5、
衝撃変換Lv.43、魔法強化Lv.44、音響変換Lv.12、気力変換Lv.2、魔法陣省略Lv.100>
想像者<魔法創造Lv.34、能力強化Lv.22、発想強化Lv.3、物質成形Lv.2、能力創造>
補助人格<高速思考Lv.100 進化=超高速思考Lv.25、全知Lv.19、自我Lv.83>
成長<成長効率Lv.58、成長速度強化Lv.32、成長促進>
家事、小剣術Lv.23、威圧、怪力Lv.23
魔法:<身体強化Lv.100 身体強化ex+ 身体強化ex+>、<回復Lv.5>、<超回復>、<疲労回復Lv.100 疲労高回復Lv.2>、<魔法障壁Lv.100 魔法強壁Lv.2>、<基本属性魔法(炎Lv.43、波Lv.12、雷Lv.21、地Lv.3、嵐Lv.32)>、<魔法剣(炎Lv.6、波Lv.2、雷Lv.5、地Lv.2、嵐Lv.3>、<特殊属性魔法(聖、魔、闇、氷、妖精、精霊、聖霊、妖、霊、蒼(使用不可))>、<魔力弾>、<空間収納(中)>
付与効果:魂保護Ⅰ、死亡強化Ⅰ
称号:死者Ⅰ、転生者Ⅰ、魔法使いⅢ、異世界勇者Ⅰ、竜殺しⅠ
そして俺は、自分のステータスに引きながら眠りにつくのであった。
《寝ちゃいましたね……。》
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