私の夢の中へご招待いたしましょう

たこざえもん

第1話 幼い頃の夢①

 緑が青々とし建物がはっきりと見える頃、私は母の車に乗りながら視線が惹きつけられる森がある。


何の変哲もなく入り口の所に家が一軒ある森。


母が言うには奥にいくと墓があるそうな。


他の人ならばただの森だろう、もしくは気味の悪い所という印象だろう。


だが、私はその森の入り口が妙に目に焼き付いていた。

 

ある夜、私はいつも通り風呂に入り部屋の明かり消し床についた。


半時過ぎた頃だろうか。


徐々に意識を失い夢の中に入っていった。


そこは昼間みたあの森の入り口だった。


また、ここか


足を前に進めながら中へ中へと入っていく

そこには人間ならざるものたちが市を開いていた。

鼻の長いぞうさん、頭でっかちな怪物、目のない妖怪、空飛ぶ光る妖精…


店々の光で道がはっきりとしておりキラキラと輝いて見えた。


勿論、しゃべるものは一人もいない。


私に話かけるようなものもいない。

ただ、何も考えず道を歩き周りを見渡している。

この空間に心地よさを感じている。

更に、先に向かい妖精の向かう先に足を進めるが思うようにいかず声が聞こえ耳元で声が聞こえ今日の朝がやってくるのだった。


「おはよう」


母が横たわっている私に大きな口を開けて言った。


「おはよう、お母さん」


今日もまた変な夢をみたな


幼い少女は心の中でそう呟くのだった。



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