第6話 夢見の技

今晩も神社で修行です


「座禅の方はどう?」


『はい、がんばって座ってます』


「集中できそう」


『だいぶん落ち着いてきていると

思っているんですが、雑念がでてくると

止まらなくなります』


「そうそう、そういう時は雑念がでるにまかせたらよいの、あとは自分の息を数えるとかね」


『はい』


「じゃ~、大分できてきたってことで

はじめちゃいますか~(^o^)

夢見の技」


『もうですか?、まだかじったばかりだと思うんですが』


「いいの、いいの大体で

肝心はところは陰陽の護符がやって

くれるんだから


そしたら、今晩、ミッション実行ね」


『ええ~、やっぱりまだはやいですよ

なにも分かってないんですもの』


「今日の夜中、丑三つ時の2時半に

座禅を組んで、一心不乱に原象呪を

唱えていてね、迎いに行くから」


「えっ▪▪▪、ははい」


◇◇◇◇◇◇


草木も眠る丑三つ時、

私を裏切った男を呪うために

深山にそびえる霊木に

五寸釘で藁人形を打ち付ける


かーん、かーん


▪▪▪▪


(こっわ~、まだ時間があるから

怪談サイトをみていたら

陰陽の技をするのもこわくなって

きちゃったよ


そろそろ時間だからはじめないと)


前後左右に身体をゆらしながら

姿勢を決めていって

瞑目、上半身の力をすべて

抜いていって、

自然と丹田で呼吸する


ひと息、ひと息数えて集中したあと


原事呪をひたすら唱える


首乾腹坤 天地定位

▪▪▪


自分が全宇宙にひろがって

宇宙と一体に▪▪▪


(結構、時間たったけど、

迎えに来るっていってたけど

いつまでやればいいんだろう


なんか眠くなってきちゃった)


むにゅむにゅ


( ̄q ̄)zzz


以下、夢の中、涼子師匠



「やっと寝てくれたよ、

すぐ寝れる時間をえらんだのに


☆夢神の技、つなぎ、急々如律令 ☆

エイッ


肩をトントン

おきて、楓ちゃん、おきて


『あっ、先生、ああ、わたし眠ってました~』


「ふふ、まだ眠っているわよ

周囲を見渡してごらんなさい

あなたの部屋?」


『あっ、ちがう、すご▪▪』


「いい、あなたは夢の中なの

夢の中であの少女とあうんでしょう?」


『▪▪▪』


「勇気を出してあって来てね

あなたには一切の災いのないことは

星川神社が保障します


あなたを占ってみたら

火山旅上爻変で精神の旅路とでたの


これは良い暗示なので、

それを信じて、

全身で何かを学んできてちょうだい



「はい、大丈夫でしょう▪▪▪」




しゃりん


しゃりん


『うっ、あの音だ』


しゃりん


しゃりん


「はいっ!、行った行った」

と先生に背中を押されると


あっというまに、距離が縮まり


例の女の子の前につくと

すでに置かれてあった椅子に座っていました

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