楓の占い秘話

南南西風

カムイコタン編

第1話 はじまりはじまり

しゃりん


しゃりん


▪▪▪


しゃりん


しゃりん


▪▪▪


「みておくんなまし」


『えっ、あっ、はっはい、手相占いは、ははじめてですか?』(^_^;


こくり


『あのですね、この線が感情線といいまして▪▪』



▪▪▪


◇◇◇◇◇◇


ガバッ


『うそ~、また夢の中で占ってたよ~

これって、ちょっとヤバイんじゃ▪▪』


私は日向楓、19歳、こうみえても占い師なの(*^^*)


でも、手相占いは苦手で、とほほ

手相占いの本場、ちゅ~華街で手相が苦手なんて

話しになりません


(手を反対から出されるとわかんないのよね~

これが頭脳線だっけ?)


今日も元気に出勤です


『石井せんせ~おはようございます』


「おはよう、楓ちゃん、いつもはやいね~」


『はい、でも、また、文物ですよ~、がっかり』


「そーよね~、よく一緒になるよね」


『土曜日で稼ぎ時なのに、こんなヒマな店舗に回されるなんて

!(>_<)』


「まあ、赤身が多い先生はこっちに飛ばされるよね~」


『赤身? ですか(・_・?)』


「占いで、千円しかとれないことを赤身っていうのよ(笑)

私なんて、赤身先生って呼ばれてるんだから(笑)」


『そーなんですね~、業界用語ですか~、はあ~』


「五千円が中トロ、一万円が大トロね」


『ふふっ、お寿司屋さんみたいですね(笑)』


「そーね、ふふふ

それでも、ここも混む時があるから大丈夫よ

上海(店)は1日中混んでるけどね


「上海には大トロの先生が行くわけですね~

いいな~、私も行ってみたい、まだ一度も

行ってないんですよ~」


▪▪▪


『せんせ~、話しは変わるんですが、夢の中で鑑定したことありますか?』


「夢の中?」


『最近!毎日のように夢の中で鑑定しているんです!

寝不足がつづいて、少しふらふらして▪▪』


「へぇ~、不思議なこともあるものね~

あなた、星川神社って知ってる?」


『ああ、あの坂をずっと上がったところにある神社ですか?

知ってます知ってます、何度かお詣りしています』


「その神社の女性の宮司さん、霊感あるって有名なのよ

母方のご先祖が陰陽師だったんだって

夢知らせかも知れないから行ってみれば?」


『そーなんですね、わかりました、近いし行ってみます』

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