第2話
申し遅れたが、俺の名前は山吹シンジ。
現在高校二年生。部活は美術部。
ちなみに一応部長職についてる。
そんな俺は際どい、いや、もう完璧アウトな幼馴染をモデルにして描いたイラスト集なる
手帳をどこかに落としちまったようだった。
だから、気が気ではない。
水泳の時間、本来ならば、女子の水着姿に心躍らせている筈だが、そうもいかなかった。
俺は手帳のことが気になりヒヤヒヤしながら
泳いでいて、心、ここにあらずの状態だった。
ただひとつの救いは。
あの手帳、拾われたところで誰のものか
分からない点。
無記名の手帳であり、
俺の物だと特定するのは無理ゲー。
大事な用事を記した走り書きのメモなどは随所にあるが、筆跡鑑定にでも出さない限り、
俺が書いたとはバレないだろう。
だがな。
俺はこの日の昼休み。
ピンポイントで呼び出しをくらった。
学年一のクール系美少女にして頭脳明晰、
運動神経抜群の生徒会長。二学年の
スクールカーストの頂点に君臨する女子、
林ユーコに教室でユーマとともに飯を食ってたら手招きされた。
それから、教室の開き戸のところで、
林ユーコにこう告げられた。
「手帳のことで話があるの。
ちょっといいかしら?」
iPhoneから送信
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます