報告書の顛末と、その後の反応

おふざけ回。興が乗って書きました。

少し関係ある程度で、本編にはほとんどかかわりがないので、興味がない方は飛ばしてくださって大丈夫です。

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~報告書を書くに至るまで~


紅葉叶(以下叶):「ちょ、ゆーまが鈍いんだけど」

佐々木里奈(以下りなりな):『知ってたー』

叶   :「りなりなに言われた通りちょっと難し気かもしれない」

りなりな:『あいつは鈍すぎるって。君も言えたもんじゃないけどさ』

りなりな:『ま、クラス全員が応援してるから。近況報告は頼んだ』

叶   :「どういうこっちゃねん。え、クラスメイト全員に知られてるの?」

りなりな:『なんてったって担任公認カップルだからね!』

叶   :「初耳なんだけど!?」

叶   :「担任公認ってどういうこと?」

りなりな:『「あいつらは、………カップルだと思え」とのお達しが進級した時にされました』

叶   :「私知らないんだけど、それ」

りなりな:『本人らの前で言えるわけないでしょーに』

叶   :「……納得はしてないけど理解はした。で、私はどうすればいいんだっけ?」

りなりな:『甘みを欲すクラスメイト達に上質な砂糖を』

叶   :「アマ〇ンで頼めばいい?」

りなりな:『そういうことじゃなーい!』

叶   :「めっちゃ恥ずかしいんだけど」

りなりな:『私たちのバックアップの対価だからね』

りなりな:『よろしく』





~報告書(音声、15分48秒)~


報告書、ってことでしたが、文字に書くのは難しそうだったので話すことにします。あ、えっと、ご存じかと思いますが私が叶です。


今日、起こったこと話せばいいんだよね?

えっと………。


今日はお勉強とゲームをしました。お勉強は休憩しつつだったけど、やっぱり疲れて。………ゆーまが、お疲れって撫でてくれたから大丈夫だったんだけど、さ。


ちょ、恥ずかしいな………。


最近、ゆーまに「好きな人が出来た」って伝えたはずなんだけど、あんまり反応してくれなくて。あ、友人里奈ちゃんに主にアドバイスをもらって、そうなったんだけど。


これ話してって言われたんだった。あの、なんで告白しなかったかってことなんだけど。


わ、私は………。ゆーまのこと、だ、大好きなんだけど、ゆーまは私のことあんまりそういう、恋愛的な目で見てくれないから。

だから、ゆーまに私を好きになってもらおうってことで、こういうことになりました。


告白は、ゆーまからしてほしいっていうのもあるんだけど………。


ま、まあいいや。


今日起こったことの続きを、話そうと思います。えっと、ゲームなんだけど、私が戦闘ゲーム苦手だから、協力ゲームをやりました。

戦闘ゲームは………ゆーまを攻撃するのは嫌だからあんまり好きじゃないです。


で、二人で協力してやってたんだけど、ほんとに楽しくて。疲れるまでずっとやってました。


あ、でゆーまが───………




(長すぎるため、中略)




………───ええ、っと。

話し過ぎちゃったかな。ゆーまのことだと話が止まらないんだよね………。


とりあえずここらへんで終わりにします。





~クラスメイト達の反応~


『あの、コーヒーどちらで売ってますでしょうか?』

『あま゛~~いっ!!!(某師匠風)』

『あ、ブラック濃いめ三杯追加で』

『ゲームを家で二人でって、夫婦かな?』

『おい待て、てめえら!豆をそのまま食うな!』

『口の中にスクラロースを詰め込まれた気分』

『クラスメイトにラブコメがいることに感謝。これで無事に昇天できるわ』

『昇天………』

『誰だ俺のせんべいの中に砂糖ぶち込んだ奴は!?』

『俺らがワイワイ夏祭りしてたとき、そんなことあったんだな?もう付き合ってると思ってたんだがな……』

『いい、天気だ』

『あれ、僕の体が床に転がってるな……、ってかなんで僕浮いてんだろ』

『あまあまが過ぎて反応に困っております』

『この電話番号は砂糖に侵略されました』

『これで付き合ってない、だと!?』

『明日学校に行って彼らの顔を見たときににやつく自信しかない』

『もういっそのことコーヒーになりたい』

『これが欲しかった』

『のちの夫婦である』

『目の前が、白く、砂糖にまみれてく………』

『現在クラスメイト全員の顔にモザイクがかかっております。口の中から砂糖を吐き出しており、見せられるような状況になっておりません故』

『今見てるやつを確認したんだけど、クラスメイト全員そろって、しかも担任もいるわ。衝撃的過ぎるんだけど』

『数足りなくない?』

『バカップル未満カップル以上の彼らを抜くとちょうどよくなるはず』

『あ、私が担任です』

『コーヒー飲みたーい』

『無法地帯で草』

『あんまああああーい!!』

『せんせー。せんせーって結婚してるんですか?』

『お茶が、……甘い、んだけど』

『浄化されてく、心臓がきれいになっていく』

『私は結婚していますが、彼らのようなあまあまな恋愛はできませんでした』

『明日は、彼らはどうなっているんだろうか』

『これ唯一の学校行く楽しみ』

『何なら最近の何より尊い』

『甘すぎて思考停止しとったわ』

『てぇてぇ』


以後、クラスメイト達の阿鼻叫喚、もとい「尊い」と叫んでいるだけのトークは続く………。

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