*** 王の思惑

 一方王都では王が民衆の前で力強い演説を繰り広げていた。

「はるか300年前、我が国は忌々しい魔女に支配されていた。しかし!この大魔女を討ち取ったの紛れもなく我々一族だ!そして、魔女の子孫を含むこの偉大なる王国の対となる存在には終止符を打たねばならん!今こそあの悪魔たちを滅ぼすのだ!」

 民衆は湧き上がる。その時、民衆を見下していた王は全てが計画通りに進んでいることを嬉しく思いついつい口許に笑いを見せた。

「全ては計画通り通り。これで『わが一族』も安泰だ」と。

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