けーむしょーじょっ‼

ぷろろーぐ

【ぷろろーぐ】

２０２０年。日本では、多くの軽犯罪が多発していた。

　売り物の本にわざと折り目をつけたり砂場に微量の砂糖を混ぜるなど、大方警察では立件のしようがない小さな軽犯罪が増えていた。

だが、そんな軽犯罪者に対していちいち処罰を下していても拉致が明かないし、刑務所の数も無限にあるわけではない。

そして何より罪人である彼等を罰するには、その罪はあまりにも軽すぎた。

故に政府は話し合いの元で、ある施設を日本の数県に設置することにした。

その施設の名は《軽務所(けいむしょ)》

小さな犯罪を犯した罪浅き者共が行き着く、人生の果てである。