Dream with you

かみむら。

#1 運命の出会い 〜何かを持つ少女〜

 最強の敵は自分だ。最初に誰が言ったかは知らないが私はこの言葉が嫌いだ。自分自身は最強の味方であり、共に生きていくパートナーであると思うからだ。


 チャイムが鳴り響く教室。今日もつまらない日常が3分の2終わった。

「高橋、部活いくぞ!はやくしろよ!」

「わかってるよ!てか、お前ら現文宿題でた?」

 人が段々少なくなってきた教室で同じクラスの高橋くんと違うクラスの男の子が教室に響き渡るくらいの声で話していた。その光景を横目に私は教室を後にした。

 教室を後にした私は16時台の電車に乗ろうと思い駅に向かった。駅につき、電光掲示板を見た私は何かに引き込まれる感覚に襲われた。気づくと私は帰る方のホームと逆のホームにいたのだ。

「え?なんで私逆のホームにいるんだろう」

少し大きめの独り言を言いながら自分のスマホを見た。すると、

「そこの君」

後ろから誰かに話しかけられた。この出会いが私、森田沙耶香の人生を変える出会いになるのだ。


 都心から電車で2時間半のところに位置する、人が少ない無人駅に俺は何故かいた。ホームを出ると目の前には海が広がっていた。

「久しぶりに海なんかにきたな。」

腕を伸ばしグッと背伸びをすると腕時計が目に入った。短針は4の文字版を刺そうとしていた。俺は17時からのある会議に出席しようとして電車に乗っていたことを思い出し、慌てて先程のホームに戻った。

 切符を買い、ホームに行き電車を待っていると

「え?なんで私逆のホームにいるんだろう」

近くにあった自動販売機の近くで高校生くらいの女の子が大きな独り言を言っていた。その子を見た瞬間俺はその子から何かを感じたのだ。

「そこの君」

気づくと俺はその子に声をかけていた。

「なんでしょうか。」

まるで、汚いものを見るような目で俺を見てきた少女。こんな気の強そうな子が彼女なら俺は無理だろうなと思いながらも

「いきなりごめんね。俺こういうものなんだけど」

俺は自分の名刺を渡した。少女は驚いたのか、只でさえ大きな目をもっと見開いてこちらを見てきた。

「なんのようでしょうか?」

彼女は驚きすぎて少しおどおどしながら聞いてきた。

正直俺にもわからない。だが、確実に言えるのはこの少女に何かの可能性を感じてしまい少女に引き込まれてしまったということだ。

「僕にもわからない。けど、君に何かを感じてしまった。僕がプロデュースするからアイドルにならないか?」

俺はこの子にかけてみたくなったのだ。

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Dream with you かみむら。 @yuta822soccer

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