よくできた世界
それは「指輪物語」のような活気のある古代世界。その世界は人々の願いによって成り立っていた。
私もまた願いを叶えたもので、ほかの人の願いと重なり合うことで、世界を構成するさまざまな要素に変化しているのだ。
私の願いが終わり、金貨へと戻る。だが、また新たに願うことにする。酒場が欲しい。
金貨はたちまち酒場へと姿を変える。ビアジョッキを煽る威勢のいい兄ちゃんや気っ風のいい親父が現れる。それはまた別の人の願いと重なったため、具現化したものであった。
なんという、よくできた世界であることか。
私は感心しつつも、どこか物足りないというか、飽きの来るものを感じていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます