漫画家が逃げる
一時は人気を博したものの、内容のなさから人気の低迷した漫画家。住んでいた仕事場を追われ、事務所を移転することになる。
リヤカーだかスケボーだかで、坂道を進んだ。漫画家は「自分が進む方向を決める」と宣言し、転げ落ちる車を操作する。道には紙でできたゴミの山がいくつもあった。
やがて漫画家はネットカフェに逃げ込んだ。その店の座席は映画館のように階段上になっており、どの席も店の奥を向いている。
漫画家は一番前の席に上がり込み、店員にこの席を取ると伝えた。しかし、店員は要領を得ず、その席の前の客の精算をしようとする。
漫画家は自分は来たばかりだと伝え、編集者が追ってこないか気が気でない。店員は前の客について訝しむばかりで、漫画家が席を取る手続きをしようとしない。
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