会社の飲み会にて

社内での新章というべき改革リニューアルから2年が経った。

その間、私は仕事で立ち寄った料理屋(なぜか不動産屋ではなかった)で部屋を探して引っ越しをしていた。家賃が下がったので助かっている。

とはいえ、業務は良好といえず、悪化の一途をたどっていた。

その頃に入社した幼馴染の宮本君は上司についていくと言っているものの、私はそこに未来はないと感じている。


毎日のように職場のみんなでバーに寄るのが日課になっていた。そこには見知った顔がちらほらいる。

締めはうどんだったが、気を利かした女将さんが「なんだったら、うどんじゃなくて卵料理でもつくりますよ」と言ってくれた。私の体調を慮ってくれたようだ。しかし、私はうどんが食べたかったので、うどんを頼んだ。


みんなを見送りに電車に向かっていた。バーは駅のホームにある。というか、バーの店内に駅のホームがあった。

私はそのまま電車に乗りそうになるが、うどんを食べていなかったことに気づいて、席まで戻ってくる。


みんながうどんを食べていたが、自分の席ではうどんが茹でられていなかった。

席に戻ると蒲田さんから声を掛けられる。なんでも、二次会に行かないメンバーで残っているのは私だけだという。

ということは、蒲田さんも二次会に行くのかと問うと肯定される。


そして、頼みごとをされた。手話でのカラオケはどうすればいいかという質問だったが、そんなことは自分にもわからない。

手話でのカラオケ映像が流れたが、内容はさっぱりだった。ただ、テロップに流れた名前に知り合いがいるような気がした。スポンサーだかスタッフだかの名前が画面にギッシリある。さすがに見にくくてわからなかった。


女将さんにうどんがない旨を伝える。

その後、やはり食べなくてもいいかと思い、それを告げるが、「それはうちの恥になるから」と返されてしまった。

見ると、鍋の横にうどんの束があったので、それを鍋に入れることにした。


しかし、そのうどんの束は袋のままだった。何食分ものうどんが袋のままで鍋に入ってしまった。生卵も袋に入っている。

私はそれをどうにかして取り出そうとする。

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