とある惑星にて

人類の希望を託され旅立った宇宙船。

乗組員はまだ年若い青年とその妻だ。

目的地となる星はいくつもあり、それぞれの星で補給する手はずだった。


突然、宇宙船は目的地でない星に不時着する。

そして、奇妙なロボットが宇宙船に居つくようになった。

ロボットは侵入しようとする原生生物を次々に撃退していく。


その星には地球から移住してきた住民が暮らしており、代表者である細身の中年女性が数人の連れを伴って訪れ、青年と妻を歓迎してくれた。

その頃、妻は妊娠していた。彼女は近所の住民と仲良くなり、その住居で過ごすようになる。


青年はロボットと戦いを通して交流し、認められた。

そして、住民の代表者が、青年たちを星から出さないためにエネルギーを抜いていたことを知らされる。


ロボットは代表者と対決し殺害する。

そして、宇宙船が大気圏を突破するエネルギーがあと数分で尽きることを青年に伝える。


青年は急ぎ妻を迎えにいくが、なかなか出発しようとしない。この星での暮らしが気に入っていたのだ。

刻一刻とタイムリミットが近づいてくる。

残り10秒を切ったとき、ようやく再び旅に出ることを決断した。


急ぎ、宇宙船に戻り、駆け込みで乗り込む。その瞬間、宇宙船は飛び立った。

大気圏突破の衝撃で妻は出産する。青年は赤子を取り上げると、ハサミが手元になかったため、サバイバルナイフでへその緒を切った。

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