深夜に見知らぬおじさんがいた

寝ていると誰かの声がした。このフロアには自分ひとりしかいないはずだ。様子を窺うため、扉の前まで行こうとする。

しかし、あまりにも眠すぎるせいか、何度も扉の前に行くのだが、それは夢の中で立ち上がろうとしているだけだった。

なんとか起き上がり、寝室を出て、入り口に向かう。寝室を出た辺りで誰かとすれ違った。驚いて振り返ると、見知らぬおじさんが入り込んでいた。

嘘だろと思ったが、やはり夢での出来事だった。


扉の外に出るが、誰かがいる気配はなかった。

そのまま、マンションの廊下まで行くが、誰が来たのかはわからないままだった。廊下は人が多いせいでもある。

なぜか折れ曲がった枕を抱きかかえながら歩いていた。


気づくと、マンションの外に出ていた。駅前の繁華街なので、さすがに人が多い。

これ以上は探しても無意味だし、枕を抱えているのは恥ずかしいので戻ることにする。

しかし、自分が来た階段が見つからない。部屋には戻れず、道に迷ってしまった。

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