ルーラのじゅもんをおぼえた

許猪に誘われて学校見学に行った。カルチャースクールみたいな感じで、資格の狙える実利的なものから、ザギン語(ジオン公国の言語だとなぜかすぐ理解できた)のようなネタ的なものまである。

面白いとは思ったものの、授業料の月額30万(どの授業を何度受けてもいい)は高すぎるし、授業も平日昼間なので厳しかった。

「有閑マダムになったら考えるよ」と断った。


それはそれとして、その学校の許猪の部屋で寝泊まりするようになった。

しかし、私が授業料を払っていないことを教員に気づかれそうになったため逃げだすことにした。

荷物をまとめ、裏口から出る。靴は歩道にあるはずだったが、思い切り車道に飛び出していた。ダンプカーが通りすぎたところで意を決して取りに向かうが、それはスリッパであった。

靴は歩道に揃えてあった。


追っ手が来ていた。

私は「ルーラ」と呪文を唱えて空に飛び上がる。すると、追っ手も「ルーラ」を唱え飛び上がり、エネルギー弾を放つ。

墜落した私は一計を案じ、「地転功」と唱えて地面に潜る。すぐに見破られてエネルギー弾で地面をえぐられるが、その隙にルーラで逃げた。


世田谷の看板があったため、家は近いはずだと思い、しばらく歩くことにした。

皇后陛下が食べたという格式高いお粥を500円で出す店があった。せっかくなので、食べてみることにする。

漬け物と普通のご飯がついており、ご飯にお粥をかけて食べるため、結局お茶漬けみたいになった。


職場に戻ると高性能な掃除機があった。

掃除機としての機能は普通なのだが、AIを備えており、放っておくと勝手に動きだすのだ。そんな時は掃除機をなだめなくてはならない。

相談すると、夏はよく使っていたが、冬に出番が少なくなったせいだという。1か月に一度くらいの頻度で人類への反逆を考えるらしいが、なだめれば大丈夫ということだった。

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