寝過ごしたら北極だった

バスに乗ったまま寝過ごしてしまった。


アナウンスがあり、北極に来たとあった。ホッキョクグマがいないかと窓を眺めたが、薄汚れた氷の大地があるだけだった。


寝過ごしてとんでもないところまで来たことに気づいて怖くなった。

果たして日本まで帰れるのだろうか。


アナウンスは「南原、南原〜」と続く。窓に目を向けると、中国の街並みのような風景が広がっていた。

中華風の看板を掲げた薬局があったのを覚えている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る