第17話 結婚式場の契約

「そうですか、入籍日は決まったんですね」


 今日は、前回来たホテルのウェディングサロンに相談に来ていた。


「はい、結婚指輪も注文したのでそろそろ結婚式場を考えたいと思いまして」


 美月とも話して、このホテルで結婚式場は決めようかと思っている。


 ふつうはあちこち見て検討するのかもしれない。だが、二人とも結婚式場にこだわりはないのだ。


「それでは、プランはどうなさいますか?」


 少人数で結婚式。そのあとは披露宴ではなく食事会。なのでお色直しとかもない。

 そうなると費用的にもかなり抑えられた。


「それでは、日取りのご希望はありますか?」

「平日の火曜日だと、いつ頃が空きそうでしょうか?」

「平日ですか・・それなら融通が利きますよ」


 その中で、日取りの良い日を選ぶ。

 友引の日を選んだ。ちょっと先にはなるが9月の上旬。


 それぞれの両親にメールやメッセージなどで連絡し、OKをもらった。


「それにしても、お決めになるのが早いですね?たいていはいろいろ悩まれる方も多いので」

「はい、あまり悩んでもしょうがないですから」


 美月が言う。

 そう。こだわりが無いと悩む必要が無いのだ。


「それでは、ウェディングドレスの衣装選びについてはこの日に予約いたしますね」

「はい、お願いいたします」


 そして、結婚式場の契約書にサイン。

 いよいよ、結婚式の日取りが決まった。

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