第7話
総合テストから4日が経過して、
愛しの真島先生が俺の家に来てくれる日曜日がやって来たのだが、先生到着、一時間前にして、幼馴染であり、義妹であるユーコが
俺の部屋で勉強準備をしてる間、
変に気合を入れていたせいで、
いつもは楽しみにしてる指導時間が来るまでのうきうきな時間が暗雲立ち込めていた。
「ユーコ、お前、そのカッコで指導受けるのか?
最早、ハレンチを通り越して、露出狂じゃねーか...」
現在から遡ること2日前。
成績表が返却されて早々、帰宅した
ユーコは、前回よりも百点下がった成績表を台所仕事してたユーコの実の母親に見せ、私もシンジと一緒に家庭教師の先生に勉強教えてもらう!と
お願いしていた。
「まーぁ!何よこの点数!どーしちゃったの!
ユーコ!?」
「ごめん、お母さん。
私も、シンジと一緒に、真島先生に
勉強教わらなきゃ、かも...」
俺思うに。
「ユーコは、馬鹿じゃないんだから
ただ単にサボって悪い点をとっただけのことなんだからわざわざ誰かに教えを乞う必要性なんてないのに!」と背後で呟いたら、
俺的に、サシで美人教師の授業を受けたい所存で。
ユーコにキレられた。
「シンジに何が解るって言うのよ!
このままじゃ、私、志望校を二つ下げて、
シンジと一緒の家から遠い高校に行かなきゃいけなくなるんだからね!」
「家から遠い学校は大変よ、ユーコ。
部活にも入れないし、通うだけで疲れちゃうわ」
「おかーさん、私、頑張らなきゃなの!」
「仕方ないわねぇ...」
こーして。
マンツーマン指導だった筈なのに。
先生とイチャイチャできる筈だったのに。
思わぬ邪魔が入った。
しかも、ユーコの奴。
何か、勘違いしてると見えて。
生足ミニスカにキャミソールという出で立ちで、勉強机に向かうつもりだ。
「はぁ!?別にこれくらいの薄着、
いいじゃないの!?何よ、キャミソールで、勉強しちゃ、いけないってゆーの!?」
「男の先生が来たら、お前、それ、
もう授業にならねーだろ」
「男じゃないから、いいのよ、だって、若い女の先生が来るんだから!!胸の大きな美人先生が来るのよ!」
「私がちょい、色っぽいカッコしよーが
関係ないじゃない!!」
「それとも何よ!?あんたが目のやり場に困るってゆーの!?」
「ば、馬鹿やろー!!だーれが、
お前の生足見てドキドキすっかよ!!
キャミソール姿だって、どーってことねーっつーの!!」
今思えば。
この暴言がいけなかった。
幼馴染、であり義妹のユーコの
嫉妬心に更なる火をつけてしまうことになろーとは、別段、この時の俺は考えていなかったんだ。
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