第3話

俺は男服を着ているのに、エロエロな美少女を

前にして、困惑していた。


「お、おまえ、男じゃなかったのか...?」


「うん、そだよ」


「おまえ、あのだな、俺のそ、その、服やるから、とっとと

家から出て行ってくれないか?」


「顔色もなんかよくなったみたいだし、

家に帰ってくれ...」


あまりにも色気ムンムンで

俺の息子が騒めくんだよ...!


そのうち、暴走してしまいそーでこええええ!


「え、家に帰るとかやだよ」


「なんで?」


「だってさ、私、家出してきたんだもん。

あまりにも、茶道やお着物教室習わせて、

女らしくしろってお父様がうるさいからさ、反抗して男っぽいカッコしてお稽古もサボって逃げてきたの...!」


「暫く、ここにいさせてくれない?」


「いやいやいや、ダメだろ。それは!」


「しかも、父親のこと、お父様?

それになんだ、俺と同じ歳くらいの年齢で茶道やお着物とかって、も、もしかして、

おまえ、どっかの財閥令嬢のお嬢様か

なんかか!?」



「ピンポン!」


嬉々として、彼女は。


右手の人差し指を立ててみせた。

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