第16話 閑話 じっけんくん

とりあえず異世界では通過儀礼と思われる行動をしようと思う。


ちなみに言葉は発することはできなかった、叫んでいたのは心の中であったと。

心の中でこの言葉を発してみた。「ステータス」と。



頭の中でブォーンと音が鳴り響き目の前に青い画面が浮かんでいる、そこには日本語でこれらのことが書かれていた。



種族名 スライム

名前 なし

レベル1

体力 8

魔力 2

スキル 分裂 増殖 吸収


あーなんかスライムって感じがするな、スキルの詳しい情報が見たいな…?


そう思い分裂の項目を見つめ続けると…


分裂 体を半分にして同個体を作る。権限は本体に属する。現時点では使用不能。


んー?もう一つ自分を作るって解釈でいいのかな?そして使えないんかい!!


この調子で他のも見てみるか、増殖は…。


増殖 体力がある限り別個体を生み出す、1個体に付き体力10必要。現時点では使えない。


使えないんかーい!!なんやねん、使えないスキルばっかで!!次々(# ゚Д゚)


吸収 この世界にあるすべての物質を体内に取り込むことができる。体内で保存、培養、稀に新たなスキルを生み出すことも可能。

スキルを持つものを取り込むことでスキルを吸収可能。


キタキタァーッ(≧∇≦)b 最後の最後でSSR引いた気分だぜ! 

なんやねん、めっちゃ強くない?いや、今はまだクソ雑魚スライム君なんだけどな。


この吸収さえ使いこなせばなんとか生き残れるかもしれない。そしてゆくゆくは人型の生命体を吸収して人間(超イケメン)になりこの世界の美女を侍らせてやるぜ!!

だって異世界なんだから奥さんいっぱいでも許せるんじゃね?


とグフグフ言いながら(声には出ませんが心の中でグフグフキモく笑っております。)これからどうしようかと考えていると向こうの方から地鳴りが響いてきた。


な、なんだ?地震か?いやなにかが来る…?


次第に見えてきた黒い波見たいものは漫画やアニメでみたことある魔物の集団だった、ゴブリンやらオーガやらウルフやらとにかくたくさんこっちに向かってきた。


に、逃げなきゃ!!なんとか体を動かそうとぽよんぽよんと跳ねて逃げ出すがあっという間に追いつかれてしまった。


そして意識を手放した…。


_____________________________________


そろそろ本編に戻ります(笑)

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