洗濯機の使い方
少し怖い話が続いたので楽しい失敗談を書こう。
うちの次男はボーイスカウトに入っているのだが、冬休みにはボーイスカウトは泊りがけでスキーに行く。
しかし四年生までは親が同伴しなくてはならないので、私が次男についていくことにした。
家には旦那と長男だけになる。
次男を生むときは、長男は私の実家に預けたし、次男と一週間泊りがけで入院した時は、私のお母さんに家に来てもらっていた。
なので、まるまる男二人だけで過ごすのは、たぶん初めてのことだ。
でも二泊三日。長男も中学生だし大丈夫だろう。
私は旦那はあてにしていないので、とりあえず洗濯物だけ私たちが帰って来る前に一度まわすようにと、長男に洗濯機の使い方を説明した。
そして出発──そして帰宅。
帰ってくるとちゃんと洗濯はされていた。
しかし、どうしてそう干した?
といいたくなるような干し方だ。
まずパンツは広げてない一箇所でしか挟んでいないので、重なった部分が乾いていない。
タオルはかろうじて二か所止めてあるが、ただとめただけなので下の方は伸ばされず寄れている。
対角線に止めればいいものを途中一か所止めをしたりして斜めになっていたりする。
ここまでくるとわざとなきがするが、本人たちはいたって真面目だ。
そしてなぜかごわつきがひどい
ちゃんと広げて干していないからだろうか?
いや、その疑問はすぐに解決した。
私が自分たちの洗濯物を洗おうと柔軟剤投入口を開くと、そこにはとけきれず残った粉洗剤が山のように残っていた。
まずなんで柔軟剤のところに粉洗剤が?
うちの洗濯機には柔軟剤投入口にはわざわざ『柔軟剤』と大きく書かれている。私も行く前に説明したはずである。
すぐさま長男を呼びつけて、事情を聴く。すると
「どっちかわからなくなったから、パパに確認したらそれでいいって」
旦那きさまもか!
本当にダメダメ男二人である。
要するに長男は柔軟剤で洗濯物を洗い、最後に洗剤を振りかけたものを干していたのだ。だからあのごわつきよう……
(ノД`)・゜・。
一瞬迷ったが、どうせ旦那と長男のものだし、タオルもすぐ使うからいいか。
洗い直しはしないで私は次男と自分の洗濯物を正しく洗濯したのだった。
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