#深夜の二時間作詩 「悲しみの果てに」

「経て至り、暮れ泥む」


祈りの残骸 

未知に敷き詰め、

かしこに揺蕩う幻ばかりを 

鴉片のように服毒しては、

今 終わりと告げる

ときには 

楽園紛いの迷信を

となえながらも哭いている、

明日の欠片と心中している。

ときは決まってイチに刻まれ 

まして 

掠れた夢も望みも、

薄い眠りに尽きた儘 射る。

その胸中を推し量り、

差し引き零の勘定を 

地獄に亘る、あまねく川に 

駄々流し看る、

拔け切るばかりの

碧落に、

何処へなりと 心さりとて。

目覚めを待ち 草臥れた 

朝焼け以前の烏の唄を、

あっちこっちに置き去りにした。

さざなみばかりの心音と 

ざわめくだけの間隔が、

虚ろな今と鳴り響かせ 

拾い集めて要るような、

耳を傾け聞いているよな。

私が、

底へと 

望ませる、

彼方が 終いと 迎えたとして。



午前2:22 · 2021年10月17日



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