鏡烙 #深夜の二時間作詩 「トンネル」
輪廻の橋を降りて
畳まれた躰を咲き伸ばして
暗闇に浮かび上がるプラネタリウムに
二度と戻れない万華鏡を移し出すから
魔法を授けましょう
くらいくらい 壕の中で
おどれおどれ 瞳の奥で
擦って穿いた胚の数だけ
おもしろいうたが見えるわ
うつくしいうつくしいひとで
海岸に打ち捨てられた硝子の管を浸けて
焼き捨てた蛍の数ほど流した泪に魅せるの
焦りや苛立ちを泥沼におとして
おいでなさい、さあ
あしをふみいれたら もう
わたしあなたきみはだれの
こだまする迷路の夢を消しかけ
気配のままかいなで奔る
望いたら駄目よ
このままこのまま奥まで
いって しまいましょう
其処に尽きたふたりが痴るえいえんは
深淵に打ち上げるプラネタリウムに
二度と出会えないほしくずを画きたいなら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます