苦土蛭石の彼是 #深夜の二時間作詩 「I love youの訳し方」

雑然とせめぎ合い擦り切れるばかりのフィルムよ 廻れ

  人々はこちらを顧みずに過ぎ去るばかりのいま、

  頑なに動かぬ信仰が腐った躰をひけらかした として 

            元より見知らぬモノ 

   注がれた油に火を灯す

明け透けなく宵も空けるなら、逃れることは適わず、

    いつまでも細々と妬かれている

             明けない光

               ボクは

     もう何も視えはしないのだと言わしめる

カンテラの許 間延びしたiが ゆらり 微風とタクトを

      一匹の子蠅とワルツを踊る

      (かほり・いと・つぶて)⇒憬れ

   星天の元でキミと躍る。けれども

         根拠はないに等しく

「誰が何をもって、信じ射るというの、そらは

        そのうち尽きて地に落ちるのでしょう」

正しくは誰が鉄槌をくだすのですか

    焼け爛れた 救いを持たない

          叢書そうしょをほどき続けた。

これがわがカルマのカタチだとすればなお、ものに到らず

               生唾を吐き捨てては

希望ヶ丘のキミに出会えるように栞を重ね入れる、

  フィルターには、みひとり

  といた 朝な夕なと 互いの屁理屈だけを活版して

  全てを洗い流すように 闇に縺れ其処に転じるとする。

  玩箱に夢おしろいをもたせ 澱みなく肯いてくれ




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