結果発表 第三〜一位

「ということはあと残っているのは御三方ですか」


 シードゥスの問いにスピカがこくんと頷く。すると重鎮三人がそれぞれ顔を上げた。


「そうなればもう誰が一位かはわかったようなものね」

「自明、と言えるな。予測するまでもないだろう」

「そうですね。スピカ、言わなくても当てられるよ」


 揃いも揃って我が意を得たりという自信に満ちた目をしている。


「その自信は一体、どこから来るんですか」

「じゃあじゃあ、せーので当ててみます?」


 肯定の意を確認し、スピカとシードゥスが声を合わせる。


「せーのっ」


「ロス」

「アウロラ」

「殿下」

「ばらばらじゃないですか!」


 しかも全員、疑念など皆無という風情である。


「シードゥス、私の勘はよく当たるから。ロスは二番手だな」

「姫様は珍しいですね。殿下だと思わないとは。いいんですか外れますよ」

「あら、だってロスの噂をよく聞くのだもの。外では相当な人気らしいでしょう。シレアじゃ地方にだって顔が知られているし。それに相手はお兄様よ? 恐れ多くて票なんて入れられるはずがないじゃないの」

「なんでみなさんそんなに自信と確信に満ちているんですか」


 ふぅ、とため息を吐いて、シードゥスがスピカの持つ紙を覗き込み、多少驚いて口を開ける。


「うっわ、確かにこれは……」

「なんだシードゥス」

「殿下が三番手です」

「ほら、私の従者と妹は優れているから」

「ええええちょっと何それ、どうしてお兄様が私なんかより下なの!? 何かの間違いだわ」

「同意しますが、じゃああとは……」

「おにーさん、二番よ」

「それはない、有り得ない、殿下を差し置いてその順序とか起こり得ない」

「えってことは……」


 ふっ、とカエルムが笑んだ。珍しく勝ち誇った笑みである。


「だから私の勘はよく当たると言ったろう」



「一番は、王女さまですっ!!」


 ***


 はい、このような結果になりました! 

 びっくりです。アウロラ、片方にしか出ていませんし『天空の標』の方が星の数やコメントからして人気だったので、作者本人がびっくりです。


 しかし初代主人公、体面を守り抜きました!!


 内訳はこのようになっております。


 ☆カエルムを誘惑したお姉さん 1

 ☆料理長 1

 ☆クルックス 1


 ☆スピカ 4

 ☆シードゥス 7

 ☆ウェスペル 12


 ここからがすごくて。大きく引き離します。


 ☆兄 23

 ☆ロス 27

 ☆アウロラ 30


 とウェスペルから二倍ほどの差でカエルム、ランクイン。僅差でロス、アウロラと続きましたがアウロラ!!


 これは後お一方が兄を一位に設定し、ロスに入れなければ兄とロスが逆転、ロス二位で入ればアウロラと同点(一位なら逆転)、というどんでん返しありの結果でした。


 しかしすごいな従者……スピンオフ書きすぎたかな(笑)


 今回は一位 五点、二位 三点、三位 一点で入れていきましたが、純粋票をみてみるとさらに面白い結果になっています。




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