神崎ひかげVSチープ・マン

あきかん

新たな刺客

 とある大広間で青蜥蜴の幹部達が集っていた。

「お気に入りのイタチザメがやられたらしいな。」

 男は対面に座っている少年に話しかける。

「まだ、次がある。」

 少年は、苦々しい顔をしながら答えた。

「あんな女、無視すれば良いじゃない。放って置いても害はないし。」

 妖艶な雰囲気を纏った女はそういった。

「馬鹿か。お前のところに貸してたジャック・ザ・リッパーが殺られただろうが。」

「イタチザメを退けた後にバジリスクホンハブを退治したんだぞ。それに、あのヒトクイゲコトカゲまでも。是非ともあの生体は研究したい。」

 2人は間髪いれずに言い返した。

「それに、この世界は面子ってもんが大事だ。まあ、俺に任せておけ。ちょうど良い人材が手に入ったから試したい。」

 男は、それを言い終えると部屋から出る。ドアを開けると1人の武人が立っていた。

「話は聞いていたな。頼んだぞ、チープ・マン。」

「そのためにこの国にやって来た。」

 武人はそう答えると何処かへと消えていった。

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