【種子島に魔法が伝来されました】

どら焼きパンケーキ中佐

第1話【種子島に魔法が伝来】

~種子島~

「ここはどこだ?」《onde é aqui?》

「わかりません。」《Eu não sei.》


戦国時代ポルトガル人宣教師達が布教活動をする予定だったのは宗教だけではなく『魔法』の布教活動も兼ねていた。


「儂が種子島時堯たねがしまときたかである。異形の者よ。お主らの目的はなんぞや?」


種子島時堯の目の前の人間は見た目とは裏腹に流暢な日本語を喋り出した。


「種子島時堯様。おめ通りありがとうございます。我々はポルトガルより参りました宣教師にございます。」


「ふむ、お主ら我々の言葉は何処で学んだのじゃ?」


「我々は魔法のチカラを神よりお借りしております。今我々はポルトガル語で話をしておりますが時堯様にはこの地の言葉に聞こえておいででしょう。」


「異国の言葉を自在にするだけか?」


「いいえ、【キリスト教】の加護を受けますれば『魔法』により弓矢より遠い敵を討ち兵士は強靭化出来まする。(代償の説明はしないでおこう)」


「どれ、ではあの鎧を『魔法』とやらで射抜いてみよ。」


「Bala de penetração《貫通弾》‼」


ズガーンッ!!!!!!


用意された鎧は見事に貫かれた。


「うむ。【キリスト教】なるものの布教を許す。『魔法』について詳しく話すが良い。」


~種子島に現れたポルトガル人宣教師達はキリスト教と魔法を伝来した。戦国時代は明後日の方向に歩みだした~


(つづく)

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