花色木綿のお菓子な日々。

花色 木綿

一口目:DEBAILLEULのパルフェ

 花色は、お菓子が大好きである。お菓子であれば基本的には何でも好きだが、特にチョコレートは格別だ。



 DEBAILLEULドゥバイヨルーー、チョコレートを代表とした、ベルギーにアトリエを構えるパティスリーだ。


 そんなドゥバイヨルのカフェが、本好きな人間には最高の立地にある。なにせ丸の内の丸善さんの目の前にあるのだ。花色はしばしば丸善さんに行った帰り、ドゥバイヨルさんでお茶して帰るのがかつてのルーチンであった。(今の社会情勢下では、むずかしくなってしまっているが……。)



 先日、そちらのカフェで、バレンタイン限定の「Parfait Chocolat Hiverパルフェ ショコラ イヴェール」を食してきた。


 このパルフェは、ベルギー直輸入のソルベ ショコラ ノワールとグラス ショコラ、パステルイエロー色のソルベ パッション、キャラメリゼしたくるみと、ふんわりとしたショコラのエスプーマで成り立っている。


 さらに、三日月のような形のチュイールと、バレンタインを意識したハートの形のチョコレートーー、ヘーゼルナッツプラリネ入りミルクチョコレートが、アクセントにちょこんと飾られている、見た目も大変かわいいパフェだ。



 一目惚れだったーー。



 実は以前まで、パフェには苦手意識があった。花色はとりわけ食が細い訳ではないが、パフェの見た目はーー、グラスいっぱいに盛られたクリームは、フルーツは、とても量が多そうに見える。おいしそうではあるが、全部食べ切れる自信がなく、意図的に避けてきた。


 が、以前、友人との付き合いで、とあるホテルでパフェを食べることになったのだが、そのパフェが想像していた以上に美味しく。また、思っていたよりもお腹にたまらなかった、食べやすかったこともあったのだろう。


 それ以来、パフェに対する印象が変わった。おいしいパフェ巡りをしたい……! そう思うまでになっていたのだが、その直後にコロナ騒ぎが襲撃してしまい、残念ながらできていない。



 話はすっかり逸れてしまったが、パルフェ ショコラ イヴェールだ。さすがドゥバイヨルさん、チョコ尽くしだがくどくなく、バランスの取れた一品であった。


 カカオの風味が濃厚なショコラ ノワールと、ソルベ パッションの組み合わせは最高。パッションの酸味が良いアクセントになっており、味全体をまとめていた。キャラメリゼくるみは食感が楽しく、ショコラのエスプーマは軽く優しい口当たりで、これまた良い脇役だ。


 ハート型のチョコレートは、ソルベ達の冷気によってキンキンに冷えている。個人的には、冷えたチョコよりも適正温度に戻されたチョコの方が……と思うのだが、チョコそのもののおいしさは変わらない。中にはプラリネ入りミルクチョコレートがたっぷり詰まっていた。



 お土産には、ルセット ショコラテを購入。深煎りヘーゼルナッツのプラリネ入りビターチョコレートといった、定番の人気ショコラの詰合せだ。また、ピンク色の箱に詰められており、ドゥバイヨルさんの商品は、パッケージもかわいい、お洒落なのも売りの一つだろう。


 どの紅茶と一緒にいただこうか、それを考えるだけで今からとっても楽しみだ。

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