卯から辰へ

 わたしの役目もそろそろ終わりだ。ゴールにあいつの姿が見える。相変わらず嫌味な翼と髭を持っていやがるな。しかしその堂々たる姿には何度も救われた。きみが待っていると思うから、1年もの間跳んでこられた。

 あとは任せた、友よ。次はきみのご自慢の翼で空を舞ってくれ。きみらしく自由に、悠々と。

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