母から娘へ、そして未来へ
振り袖を着るのを拒んでいた。着飾るものも、カメラに向かって笑えない自分も嫌いで。
残念がる両親を無視し、あれから数年が経つ。母から受け継がれた振り袖は、タンスの奥に仕舞われたままだ。
着てあげればよかった。今になって後悔しても、もう遅い。
「リメイクしてください」
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