それとこれとは

 先輩と歩く帰り道が好きだった。寄り道したり、くだらない話をいっぱいしたり。でも卒業したら、そんなことももうできない。

「大丈夫だって」

 なんでそんなに自信が持てるの?

「実は、留年したんだ」

 先輩は晴れやかに告げた。

「これであと一年、一緒にいられるよ。だから俺と付き「ごめんなさい」

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