Birth
小さい頃は、その日が嬉しくなかった。三月の末、学校は春休み。友だちにも会えない。
あともうちょっと早ければ。そう考えたことは数知れず。
その日が待ち遠しく思えたのは、大人になってから。春の空に薄紅色の花が咲きはじめるのを眺め、今年も私は自分が生まれた日を祝う。
今日はとても美しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます