「出来た」

 Fin.の文字を打った猫はググッと伸びをした。

「夕飯も出来たで〜」

 そう言ってウサギは車庫と倉庫へ三人を呼びに行く。

「お、両方出来たん?」

「完成したよ!」

 そう言って笑った狐に対して、見取り図描いたネズミと内容を詰めた猫は疲れ切っていた。

「見取り図しんどい……」

「夜書くものじゃないねこれ」

 そう言って各々席に着き、声と手を合わせて食べ始める。

「猫さん後で確認お願いするっす」

「内容はどんな感じ?」

 豚の生姜焼きを口に放り込みながら話すパンダに、ワクワクした様子で尋ねた柴犬。

「了解。ライフルも見てほしいところあるんだけど頼める?」

「めちゃくちゃいい感じです」

 パンダに了解の意を伝えた猫に、ニヤッとしたネズミ。

「この生姜焼き美味しいわぁ」

「マジ?良かった」

 夕食の話をする羊とウサギ。そして。

「注目!!」

 三人で練った構想をスクリーンに映した狐。

「みんなもちろん、準備はええよな?」

 そう言ってニヤッとした狐に全員の口角が上がる。

彼らの舞台は星空の下。とんでもなく派手で美しい舞台まであと――。

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