ベンチで横たわってたヤンキー美少女のスカートの中(レース使いのピンクパンティー)をガン見した弱小陰キャ→なのに彼女にベタ惚れされてしまってバレンタインチョコまで貰った件
雲川はるさめ
第1話
ベンチで寝てた不良美少女のスカートの中をガン見した陰キャ→なのにバレンタインチョコを彼女から貰った件
俺の名前は山吹シンジ。
夏のある日のお昼休み。
いつものように中庭、
ボッチ飯スポットに行くとベンチのとこで
転校生の茶髪美少女が無防備に寝てた。
茶髪美少女にして不良女子と形容してもいいと思う。彼女の名前は西野アイリ。
彼女ときたら、授業中、俺の横の席にいるんだが、ほぼ爆睡してた。
遅刻も平気でしてきてたんだ。
だが、不思議なことに。
そんな不真面目なのに、頭はよくて。
うちの高校にやって来ていきなしの
定期考査で学年一位をとっちまった。
不良なのに頭脳明晰。
ある意味、すげえと思う。
それにしても、だ。
やたらツンツンしてる女子で
挨拶しても素っ気ない。
俺的に苦手な女子だった。
美少女だけど、目は鋭い。
今は寝てるからその切れ長の目は開いてないけど。
「うぉっ、こんなとこで寝るなよな!
しかも、ベンチに寝転がるとか...無防備にも
程があんだろうよ!」
いつもの昼飯を取る場所が占領されていたので
Uターンして教室で食べようとした時だった。
彼女がびくん、と少し動き、
そのあと。
俺は目を見張ることになる。
よくもまあ、ベンチなんて狭い場所で
体勢を少し変えれたなあ、なんて思っていたら
スカートがめくれ上がって大変なことになった。
「や、ヤバイ...色んな意味で」
俺は顔を真っ赤にして慌てふためいた。
ここは、あれか、
「あ、えっとショーツ見えてるよ」
と声をかけるべきか?
嫌でも、あまりに疲れて寝てるんだと
思うから起こすのも悪いってゆーか。
俺は葛藤の最中にいた。
彼女が穿いていたのは、レース使いのピンク色。
それがほぼ、5割以上露わになっているわけだから、目のやり場に困るし、
現場は中庭。
いつ、なんどき、俺以外の
輩が彼女のショーツを目にするかわからない。
俺は咄嗟に着ていたカーディガンを脱ぎ、
そっと彼女の腰回りにかけた。
「と、とりまこれでいいよな」
「うん、腰回りはうまく隠せているし大丈夫だ」
俺はそう自分に言い聞かせ、逃げるように
教室に戻ってご飯を食べた。
こんなことがあって。その日の
掃除の時間に不思議に思う出来事に
俺は見舞われた。
俺は教室内のゴミ箱のゴミを一纏めにしようとしてた。
そしたら、ゴミ箱のなかに、
ピンク色のレース遣いのパンツが捨てられていた。
「?」
ぱっと見、特に汚れた風でもなく、
綺麗な感じ。
なんで捨てられたのか
不思議だった。
でもまぁ、それを手に持ってマジマジと眺めていたら変態の極みなので、俺は
深く考えもせずに、ゴミとして処理した。
さて。
この日の帰り道。
山手線の電車内で同じクラスの女子三人組の会話を偶然にも聞いてしまう。
クラスの女子三人、と書いたが、
正直、嫌いな女子の部類に入る。
人の悪口を平気で言う女子トリオで、
俺のこともインキャ眼鏡とバカにしていた。
俺には、山野、という名前があるのにもかかわらず、三人して俺のことインキャ眼鏡くん、とあだ名で呼んでいた。
俺がいることを知ってか、
知らずか、いや、少し距離があるから
気が付いていないみたいだった。
女子トリオのひとりは手すりにだるそうによりかかり、
「あいつ、今日なんにも穿かないで帰ったのかな?」
「そーでしょ、絶対。替えのショーツ持ち歩いていれば、別だけど」
「ねぇ、どーする、ユーコ。明日もプールの授業あるしショーツとっちゃう?」
「とっちゃえ、とっちゃえ!」
三人のなかでのボスである、林ユーコが
嬉々としてふたりの子分を扇動していた。
それにしても。
あいつ
とは誰なのか?
レース使いのピンク色ショーツ...。
あいつ、とは、まさか茶髪美少女、西野アイリのことなのか?
そんな疑心暗鬼がふつふつと心の奥底から湧き上がってきて、俺は何だか虫唾が走った。
次の日のプールの授業後。
事件が起きた。
プールの授業で疲れてしまい、
ぼーっと階段をくだっていた俺は階段を駆け上がってきた女子と派手にぶつかった。
相手は、西野アイリだった。
尻もちをつき、
「痛た...」と呟いた。
その時だ。俺はすぐに視線を逸らした。
茶髪美少女が穿いてないことが判明したのだ。
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