第3話***北海道旅行***

大学3年の夏真っ盛りの夏休み期間中に友里恵から「北海道旅行に行かない?東京は暑いから、私の彼も大学卒業だし、木村君も卒業でしょう。大学最後の思い出に4人で行きましょう!」


そして4人は7月29日から4泊5日の北海道旅行に出掛けたのです。

富良野のラベンダーが丁度見頃で辺り一面紫の絨毯を引き詰めたかのような、それはそれは美しい景色を堪能した後はラベンダーソフトクリームを皆で頬張り『キャ-キャ-』言いながらの食べ歩き…………。

東京の暑さとは打って変わって何とも爽やかな・・・

4人は口々に「来て良かったな~!夏休みはここで過ごしたいな~」

「本当に全然違うね!」


又旭山動物園に向かう途中、一面に咲き誇る何とも綺麗な黄色の可愛いひまわり達が隊列を組んで一瞬我々に漫勉の笑顔を向けているかのような錯覚にとらわれるのです。

この大輪のヒマワリにいっときの不安や悩み事を払拭してくれたような?心が洗われたものです。


旭山動物園では冬場では無いのでペンギンの散歩は見られませんでしたが、ペンギン館ではトンネルの上をペンギンが通りそれはまるでペンギンが空を飛んでいるかのような錯覚に襲われました。

他にもホッキョクグマやアザラシなど色々な動物を見て一行はホテルに向かったのです。


男の子2人組と女の子2人組に分かれて部屋を取り、美味しい新鮮な海の幸を存分に味わい自然とカップルになり樹里と隼人はぶらりと散歩に出掛けたのです。


夕涼みをしてホテルに帰ると男2人組の部屋の鍵が掛かっているので、しばらく2人はロビ-で腰を下ろしその後部屋に帰ったのです。


ですが?又しても鍵が開かない!「友里恵中に居るの?」

「ハ~イあなた達はどこかでゆっくりしてね」

「ふ~ん?あいつらまだ早い時間帯なのにお盛んだね~!」 2人は仕方なく女の子組の部屋に入ったのです。


すると隼人がいきなりキスを・・・そしてベッドに押し倒し浴衣をはぎ取ろうと。 「ヤッ止めて!」

「何を言っているんだよ!もう付き合い出して1年にもなるのに良いだろう!」

「ダッダメよ!」

「何故だよ~?まあ俺は将来の事真剣に考えているから我慢するけどね」

「私も隼人が大好き!嬉しいわ私の事を真剣に考えてくれて!」 2人の気持ちは固まっているのですが、樹里がかたくなに拒否するには理由が有るのです。



誰かと誰かがある一室で話し合っています。

「父と母も本当に酷い!許せない!可哀想に・・・」

「俺は大丈夫だよ!生きてさえいれれば!」

「こんな所で何の楽しみがあるの~?」

「…………」

「それで両親はいつ来てくれた?」

「最初に入り用な物を2~3回届けてくれただけだよ」

「最近はいつ頃来た?」

「お盆休みに父と母がそろって来ただけだよ!年に1回だけお盆休みに来るだけだよ!」



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