第2話***またしても事件?事故?***
念願かなって樹里も有名国立O大学に見事合格!
3月初旬合格祝いに家族4人は熊本県の黒川温泉に旅行に出掛けたのです。
湯明かりのライトアップの幻想的で美しかった事**・*
昔懐かしい萎びた旅館での夕食の名産の馬刺しや刺身盛り合わせ等の美味しかった事・・・
又都会の喧騒から遁れ日本古来の原風景に引き戻され疑似体験をすることが出来て受験の疲れも一気に吹き飛んだ樹里なのです。
次の日には黒川温泉の食べ歩きが出来るお店を紹介して貰い煎餅や団子スイ-ツ等の食べ歩きも最高でした。
慌ただしく日常が過ぎあの残虐な事件も近隣住民の脳裏から薄れ掛けています。
警察の懸命の捜索にも拘らず、あれからもう8ヶ月経とうと言うのに全くと言っていいほど手掛かりがつかめません。
このままだと第3第4の事件が起こる可能性が?
警察の監視が厳しい為か?あれ以来事件は発生していませんが?犯人は一体何処に?
「淋しいでしょう?自由にしていいのよ!」
ある部屋を開けて誰かが可哀想に思いほんの少し自由にさせてやっています。
「明け方には帰っていらっしゃいな!」
一体誰が?誰に言っているのか?薄暗い部屋の為に全く分かりません。
姉の樹里は大学生活を謳歌しています。
一方の涼香は高校2年生に進級して彼氏も出来て青春真っ盛り。
「涼香はあんな素敵な彼氏がいて羨ましいな~!」
「お姉ちゃんの方が涼香よりず~っと美人なんだし選びすぎだよ、私が知ってるだけでも何人振ったのよ?」
「だって~?」
たわいない姉妹の会話ですが、姉の樹里は幼い頃から成績優秀で近所でも評判の美人のお嬢さんなのですが、何処か暗い謎めいたお嬢さんなのです。
一方妹の涼香はお転婆で底抜けに明るいお嬢さん対照的な2人ですが、とても仲良しなのです。
そんな中今度は姉が手を骨折する事故にあったのです。
まさかあの連続強姦殺人事件の犯人の仕業?
朝食時間には元気な姿を見せていた姉が翌朝の朝食時間7時までの間に何者かによって怪我を負わされたのです。
そういえば確かに姉は昨日同級生の従妹の家にお泊りして来ると言って朝7時半に出掛けて行ったのですが、朝方コッソリ帰って来て手の骨折をシップでグルグル巻きにして朝まで我慢していたのです。
「樹里何処に行っていたの~?従妹の家に電話して骨折の状況を聞こうとしたら昨日は来てないって言うじゃない?一体何処に行っていたの~?早く病院で手当てをして貰わないと!」
実は従妹の家に行っていたのは真っ赤なウソで何処に行っていたのか?誰にこんな酷い事をされたのか?母が怒り狂っています。
ですが⁉樹里はガンとして何処に行っていたのか話しません。
両親は樹里にもしもの事が有ってはと心配しきりです。
姉の樹里は一体誰と会っていたのか?
何の手掛かりも掴めぬまま1年が経ち2年が…………。
樹里は友達の友里恵から「一緒にアルバイトしない?」と誘われてあの事件以来、親の監視にうんざりしていた矢先の事、樹里はその話に飛びついたのです。
{チョット帰宅が遅いだけで口うるさい両親、まあ手を骨折して帰ったあの日の事で秘密にしている事が有るので致し方無いが?これでは籠の鳥}アルバイトを口実に個別指導塾の講師を始めたのです。
これでチョットぐらい遅くなっても文句は言わないだろう?
やがて大学2年生になり同じアルバイト仲間の国立H大学3年生の木村隼人君とシフトが一緒の事も多かった事から自然の成り行きで付き合い出したのです。
最初はアルバイト仲間としての付き合いからいつの間にか唯一無二の存在になって行ったのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます