登場人物紹介 その⑥


ダンジョン【惑わしの揺籃】



六合真日りくごうまなか


お馴染み本作の主人公。

アークデーモン種のダンジョンマスターとして、転生神ククルシュカーに剣と魔法の世界【アストラーゼ】に転生させてもらった。

この世界では、ステータスに則り、【マナカ・リクゴウ】と名乗っている。


前世を省みて、『胸を張って生き抜き、胸を張って死ぬ』をモットーに、転生時に与えられた固有スキルやダンジョンの権能を駆使して、剣と魔法の世界で平和なダンジョンを目指し邁進中。


自身を転生させた神、ククルシュカーの顕現に立ち会い保護し、目覚めを待ち侘びている。


その際にイメージとして伝えられた邪神(?)の暗躍や、北の大陸の騒乱、自身が住む大陸の不穏な国家の動向など、様々な難問を解決しようと、右へ左へと仲間達と共に駆け巡る。


1歳になりました!



【アネモネ】


真日の補佐のため、転生神ククルシュカーによって創造されたホムンクルス。


【叡智】という固有スキルにより、世界のアーカイブに接続し、過去世界で起きた全ての情報を閲覧出来るという、主人公以上のチートキャラ。


真日のことは『マスター』と呼ぶ、頼れる配下筆頭で実務とお説教担当。


メイド総長として訓練を施した【揺籃の姉妹達クレイドル・スール】という戦闘メイド隊を引き連れ、マナカのために奔走する。




【マナエ】


真日と共同体として誕生したダンジョンの核である、ダンジョンコアの化身。


天真爛漫な幼女の姿だが、ステータスは真日準拠の下位互換となるため、真日が強くなればなるほど、マナエの能力も上がる。


ダンジョン内の都市に生活する孤児達や、真日の友人家族の子供達などと仲良くしており、一緒にお菓子作りをしたりして、よく遊んだり、最近では新たに都市に招いたケーキ屋【スタボーン・パパ】にて、ケーキ作りの研究にも余念が無い。


マナカに魔法の扱いや魔法戦闘の手解きも受け、なかなかに物騒な幼女に仕上がっている。




【アザミ】


真日の固有スキル【魔物創造】により産み出された、初めての配下。

創造のイメージに用いられたのは、大妖怪【九尾の狐】である。


普段は固有スキル【人化】により、美しい着物の獣人女性という姿で真日らと生活しているが、本来の姿は白銀の毛並みと9本の尾を持つ巨大な狐である。


マナカと共に冒険者として活動したり、北大陸から避難してきた魔族達の保護のために奔走したりと、多くの行動をマナカと共にしており、マナカを崇拝している身としては非常に満足している模様。




【シュラ】


真日の固有スキル【魔物創造】により産み出された、長身ナイスバディな鬼娘。

イメージに用いられたのは、【大江山の酒呑童子】という有名な鬼の大妖怪。


戦闘狂で近接格闘戦を好む、膂力特化型。


不殺戦闘の際は、両手両足に【猫パンチグローブ】と【猫キックブーツ】(致命傷を与えないようにダメージを減衰する。衝撃を与えるとプニッ♪と鳴る)を強制的に装備させられる。


最近では的確な作戦を立案したり、思考を止めない立ち回りが出来るようになったりと、戦闘能力に磨きが掛かっている。


マナカと共に冒険者登録をしたため外出の機会が多いが、余暇の際には鍛練の後、街に繰り出してお小遣いでお酒を楽しむことが多い。


隠れ家的呑み処【Bar 鬼の角】が最近のお気に入り。




【イチ】


真日の固有スキル【魔物創造】により産み出された魔人。

創造のイメージは、日本神話の女神【天逆毎あまのざこ】の子である、【天魔雄あまのさく】。


刈り上げた黒い短髪にサングラス、白スーツに黒いシャツと、大柄な体格とも相まって見た目は完全に極道の若頭で、主に日本刀を用いた近接戦闘を主体とする。


真日達が不在のダンジョンの留守を護り、外の森の魔物の間引きを定期的に行っている。


真日に与えられた日本刀、【黄泉祓ひ水月】を大層気に入り、最近ではメインウェポンとして良く使用している。


初めてのダンジョン攻略に赴いた際には、そのスキルや刀剣術により、八面六臂の活躍を見せた。




【アマコ】


ダンジョン都市の統治の円滑化のために、真日の固有スキル【魔物創造】によって産み出された配下の一人。

さとり】という、他者の心を読むことができる能力を持った妖怪が、イメージの基。


都市安全対策課の【心査部】という部署を任されており、それと同時に行政府や治安警備隊との、マナカの配下達の折衝役を務めている。


他にも数多く居る覚達や、鬼達、人獣魔物達の統括役である。


仕事の休憩時間には、都市の政庁舎前にマナカが建てた大噴水で、時報と共に始まる人形劇を鑑賞するのがお気に入り。


モーラを始め街の子供達にも優しく、懐かれている。




【グラス】


元は【惑わしの森】の北側に在るダンジョン【龍の巣】のダンジョンマスターで、伝説に謳われた竜王である。


マナカによってグラスと名付けられる前は、【覇龍王グラシャラボラス】という名であった。

その体躯は超巨大で、都市と比べても遜色ないほどである。


マナカと魔族の姫セリーヌにダンジョンを明け渡し、マナカの家に転がり込んだのだが、彼等と触れ合う内に永年の孤独に嫌気が差し、思いを汲んだマナカに家族として迎え入れられる。


普段は人化魔法により人間の姿で過ごし、その巨大さと威圧感から本来の龍の姿になることを禁じられている。


アネモネの料理とマナエのお菓子とシュラが選んだ酒と個室の柔らかいベッドがお気に入り。




【サツキ】


マナカのダンジョン【惑わしの揺籃】第25階層、岩場エリアの階層主兼守護者。

以前は自我を持たなかったが、マナカのダンジョン改良(改悪?)により知性と自我を獲得。


なんちゃってお嬢様口調が特徴で、決めゼリフの「やっておしまい!」と共に、配下ペットの魔物を嗾ける。


マナカが薄い本によくあるスライム緊縛の話をしたせいで影響を受け、戦略に取り入れてしまった業の深い魔物っ娘。


グラスの怒りの業火からは、ちゃっかり逃げ延びている。




【レイナ】


アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達クレイドル・スール】に所属。

家事に秀でた【城砦ルーク】グループのリーダー。


元は、マナカによって盗賊団【黒縄蛇】の砦から救い出された、元奴隷の女性である。


療養後も、マナカに恩を返すために残留。

アネモネに師事し、一流の戦闘メイドと成った。




【ハンナ】


アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達クレイドル・スール】に所属。

医療・介護に優れた【僧侶ビショップ】グループのリーダー。


元は、マナカによって盗賊団【黒縄蛇】の砦から救い出された、元奴隷の女性である。


療養後も、マナカに恩を返すために残留。

アネモネに師事し、一流の戦闘メイドと成った。




【レジーナ】


アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達クレイドル・スール】に所属。

戦闘面に優れた【騎士ナイト】グループのリーダー。


元は、マナカによって盗賊団【黒縄蛇】の砦から救い出された、元奴隷の女性である。


療養後も、マナカに恩を返すために残留。

アネモネに師事し、一流の戦闘メイドと成った。




【サリエ】


アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達クレイドル・スール】に所属。

諜報・斥候技術に優れた【女王クイーン】グループのリーダー。


元は、マナカによって盗賊団【黒縄蛇】の砦から救い出された、元奴隷の女性である。


療養後も、マナカに恩を返すために残留。

アネモネに師事し、一流の戦闘メイドと成った。




【タバサ】


アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達クレイドル・スール】に所属。

執務能力に優れた【ロード】グループのリーダー。


元は、マナカによって盗賊団【黒縄蛇】の砦から救い出された、元奴隷の女性である。


療養後も、マナカに恩を返すために残留。

アネモネに師事し、一流の戦闘メイドと成った。




その他ダンジョン



【ヴァン】


ダンジョン【狼牙王国】をマナカの代わりに管理・維持する、代理マスター。


真日の固有スキル【魔物創造】によって産み出された、神父風の壮年の男で、正体は人狼皇という固有種族の魔物。


固有スキルの【変身】により、人、人狼、狼の三つの姿を使い分けることができる。


イメージに用いられたのは、某ヴァンパイアハンターの男が人狼になって吸血鬼のボスと戦う映画。


真日を「我が主」と呼び、忠誠を尽くす。


ダンジョン管理の傍ら、同じくマナカに支配されたダンジョンのマスター達を調停しまとめ上げ、彼等とマナカの橋渡し役を担っている。




【ググゲルガ】


真日によって支配された、ゴブリン種が湧くダンジョン【小鬼の楽園】のダンジョンマスター。


ゴブリンロードで、人語を理解し、片言だが会話も可能。


初級冒険者達の修練場扱いに不満を感じ、更なる成長を望んだ。


マナカの強さに憧れダンジョンの拡張に邁進し、自身もゴブリンキングへの存在進化まであと少し、と手応えを感じている。


とても真面目。ゴブリンなのに。




【ミザリナ】


真日が支配した、全10階層の薬草類が豊富に採取できるダンジョン、【薬神の箱庭】のダンジョンマスター。


樹精霊ドリアード種の女性で、お淑やかな性格。


更なる力を望んでおり、マナカの都市のゴミ拾い大会で賞品として地竜アースドラゴンの魔石を贈られた。


見事アースドラゴンの召喚に成功し、それを守護者としてダンジョンも拡張。


昨今のマナカを取り巻く情勢に、不安と危機感を覚えている。




【バラン】


真日に支配された、爬虫類系の魔物が多く棲息するダンジョン、【蜥蜴の巣】のダンジョンマスター。


自身を『吾輩』と呼び、誇り高い性格をしているため、脅威度が低いとされる自身のダンジョンの強化を望んだ。


マナカに倣い、外部からダンジョンに魔物を引き込む方法で、ダンジョン全体の戦力増強に成功した。


自身も大幅にレベルアップしており、向上心の高さが窺える。


竜人族ドラゴニュートという種族でこんな名前ですが、某勇者少年が大冒険する物語とは一切関係ありません。




【ヂド】


真日に支配された、ダンジョン【始まりの迷宮】のダンジョンマスター。


古樹霊エルダートレントで、長く生きているためそれなりに能力も高く、移動も可能(通常のトレントは移動できない)。


エルダーの名の通りお爺ちゃんで穏やかな性格をしているが、マナカの悪意ある助言(閑話・ダンジョンマスター定例会議。参照)により、彼のダンジョンは老獪なトラップが犇めく要塞と化した。


他のマスター達の思い遣りから、本人には真実は伝えられていない。




【マリリン】


遺跡型のアンデッドや死霊系の魔物が豊富なダンジョン、【死出の回廊】のダンジョンマスターで、マナカと一騎打ちの末敗北し、彼にダンジョンどころか身も心も捧げる勢いでフォーリンラブ。


女吸血鬼ドラキュリーナで、自身より強い者を好む性格。


マナカのためにダンジョンの最奥を、情欲の込もりまくった愛の巣に改装し、そこを使う日を心待ちにしているらしい。


そんな日が来るかどうかは、不明である。




【第127番ダンジョンコア グーエランデ】


S級の深層迷宮と認定されている、【終焉の逆塔リバースバベル】のダンジョンコア。


北大陸の魔族達の避難用として、独立機能状態スタンドアローンで防衛していたが、ギルド本部に依頼されたマナカに攻略される。


現在も変わらず自立防衛中だが、マナカに代理マスターの配置を要請した。


どんなマスターが配置されるから、現在検討中である。




【第201番ダンジョンコア アドケミナス】


A級深層迷宮である、【死王の墳墓】のダンジョンコア。


北大陸の魔族達の避難先として用いられ、北とのパスが途絶えてからは、本来のマスターである古代不死王エルダーリッチキングが支配していた。


しかし魔族を保護しに来たマナカ達と対立し、討伐されたために、マナカの支配下となる。


マナカがマスターになったが不在で、現在は自立防衛中だが、マナカに代理マスターの配置を希望した。


どんなマスターが配置されるから、現在検討中である。




【ルプラス】


マナカに支配されたダンジョン【愚者の塔】のマスター。


妖精族ピクシーの女性で、天真爛漫なゴーレム大好きっ娘。


お気に入りの守護者であるミスリルゴーレムを破壊され落ち込んでいるところに、マナカから更に強力な【オリハルコンゴーレム Ver.戦乙女ワルキューレ】を与えられ、アッサリと忠誠を誓った。


現在はそのゴーレム【ベリオロッサ】を中心とした、新たなゴーレム兵団の編成に勤しんでいるらしい。


最早趣味の人である。




ユーフェミア王国



【フリオール・エスピリス・ユーフェミア】


ユーフェミア王国の第1王女で、真日のダンジョン内の都市【幸福の揺籃ウィール・クレイドル】の統括代官を務めている。


真日の転生初期の頃からの協力者で、恋心を抱いているが、奥手で素直になれない。


真日の家に押し掛け同居中で、鍛錬や午後のお茶会などにも積極的に参加している。


友人となったアグネス子爵令嬢や、女商人ルージュに旗印として持ち上げられ、【恋する乙女連合】なる組織を創ったとか。


最近マナカの周囲にまたもや増えた女性達を見て、自身の立ち位置に危機感を覚えているとか、いないとか。




【フューレンス・ラインハルト・ユーフェミア】


真日と友好的同盟を締結したユーフェミア王国の国王で、真日との対等な関係を公言している。


真日の活動により、次々と持ち上がる王国内の様々な問題に、胃と肩と腰と頭皮を痛めているが、その処理に奔走し、マナカと良好な関係を保てるよう、そして国益を得られるよう尽力している。


世界の管理神の死という大事変を目の前にして、王国の貴族諸侯を纏め上げ、マナカに協力し万難を排する覚悟を示したその姿は、まさに二つ名である【名君】、そのものであった。




【ユリウス・ユーフェミア】


国王の第4子で、ユーフェミア王国第3王子。


優秀な兄、姉達と常に比較され、努力することを放棄し荒んだ学生生活を送っていた。


マナカに出会い師事することを決めてから、更正され、信頼に足る仲間も出来た。


約束通り、仲間達と共にマナカの都市を訪れ、マナカの猛特訓に耐える日々を送っている。


王族の責任を自分なりに見出し、それに向かって努力する覚悟を、マナカに見せ付けた。




【マーガレット・ユーフェミア】


ユーフェミア王国第2王女、愛称はマギー。


姉のフリオールと違いしっかりとした淑女教育を施されており、12歳という少女にも関わらず大人びた雰囲気と貫禄を持つ。


マナカを姉の結婚相手であると初対面の頃から看做しており、それもあってマナカのことを『義兄上おにいさま』と呼ぶ。


子供らしい面もあり、好奇心旺盛。

よくマナカに彼の珍妙奇天烈な話をせがんでいる。


事変に備える、国王であり父親であるフューレンスの要請により、現在はマナカの都市に保護されている。




【ミケーネ・ユーフェミア】


ユーフェミア王国第4王子、愛称はミケ。


隔世遺伝により、他の王族の金髪と違い白髪を持って生まれた少年。


その異なる髪色のせいで、兄弟や家臣達から心無い言葉を投げられていたり、家族から疎外感を感じていたが、マナカによってその思いは完全ではないにしろ払拭された。


以降マナカのことを慕うようになり、彼にプレゼントされたチョーカーは今やミケーネの宝物である。


家族達からの自身の見た目への理解も進んだことにより、少しずつではあるが明るくなってきた。




【ミハエル】


ユーフェミア王国の王都に在る【ブリガント王立学園】に通う3回生の男子。


名誉騎士爵を得た、元冒険者の父親の計らいにより、正式な貴族身分である国家騎士を目指して入学した。


ひょんなことからユリウスと穏やかならぬ出会いを果たし、しかし彼の思いに触れ、共に研鑽する友となる。


双子の妹であるミカエラや、同じく友達のモリナやマルコーと共に、ユリウスと同行してマナカに弟子入り。


気弱で自信が持てなかったが、マナカの助言により再び前を向く。




【ミカエラ】


双子の兄であるミハエルと共に、【ブリガント王立学園】に3回生として通う。


魔法の素養が有り、兄と違って魔法使いとしての士官を目指して勉強している。


気の強い性格で思い込みも強く、よく暴走しては兄やモリナに止められている。


兄共々ユリウスと付き合い、研鑽を重ねる内に徐々にその為人を知り行動を共にするようになり、パーティーを組むこととなった。


マナカの指導の下、その魔法の腕はメキメキと上達してきている。




【モリナ】


王都の【ブリガント王立学園】に通う3回生。


王都に店を構える【オードル商会】の会頭の一人娘で、跡を継ぐにしろ婿を取るにしろ、箔付けを目的として入学した。


同じ平民であるミカエラと、半ば押し切られる形で友人となり、その双子の兄であるミハエルとも行動を共にする。


その流れでユリウスとも付き合い始め、今ではミカエラと共に、ユリウスのパーティーの後方火力担当となる。


ミカエラと違い細かい魔法制御を得意としており、オドオドした性格に反して状況に素早く対応することができる。


ミカエラの手綱を握り続けてきた成果だとは、本人は気付いてもいないが。




【マルコー】


ユタ教会が運営する孤児院出身の僧侶見習いで、【ブリガント王立学園】の3回生。


身分の差による理不尽な私刑を受けていたところを、ユリウスによって救けられる。


その後意気投合し、ユリウスやミハエル達と行動を共にする。


支援と回復の要であり、マナカの元で学ぶことで既に一般神官の力量は超えている。


元々教会への恩返しのために勉学も怠らなかったことから、非常に飲み込みが早い。




【マクレーン・ブリンクス】


ユーフェミア王国のブリンクス辺境領を治める領主で、爵位は辺境伯。


王国最強と謳われる武威により、周辺諸国には【軍神】の二つ名と共に恐れられている。


ユタ神の死という大事変により、その対応のために国王に従い、中央の政治の場へと舞い戻る。


彼の中央への帰還によって、周囲の国王派の貴族達はより一層の盛り上がりを見せ、国王への集権に寄与した。




【レティシア・リッテンバウワー】


元ユーフェミア王国近衛騎士で、志願してダンジョン都市へと移住し、色々あってマナカの家に押し掛け弟子として同居する。


正義感と才気に溢れ、フリオール王女統括の下都市の治安警備隊の隊長を務めており、彼女を【剣姫】と呼び憧れる部下の兵士達と共に、街の治安維持に奔走している。


マナカの一番弟子で、シュラやイチにも鍛えられているため、最初は真日の体術のみであしらわれていたが、現在では結界や魔法を使わせるほどの実力を身に付けている。


【剣姫】の二つ名は、王都で行われた剣技大会で準優勝を果たした際に付けられたらしい。


ユリウス第4王子とは、その表彰の時に面識があった。




【アグネス・ドットハイマー】


ユーフェミア王国貴族子爵である、リード=ドットハイマーの次女で、社交界では【微笑姫】と呼ばれている。


拐かされた醜聞を父に責められるも、マナカとフリオール王女の助力により父と和解し、自身の進路の自由を得る。


フリオール王女と友人として付き合い始め、自らの役割として真日のダンジョンと外界との仲介役となる商会【アグネルージュ商会】を、ダンジョン内の知己である商人のルージュと共に起業。


更には、真日を慕う配下以外の女性達による互助組織、【恋する乙女連合】なるものも起ち上げる。


支社を次々と開業し、王国内の主要な都市への販路を確保。


ダンジョンコアでルージュと連携を密に取り、外部支社の取り纏め役として活躍中。




【メドシュトローム・ハインケル】


ユーフェミア王国貴族、侯爵の位を与えられている男。


マナカの都市への移民計画発足時に、自身と王国の利益を優先させ、欲に走ってしまったために、マナカの不興を買い対立する。


しかし、伊達に侯爵位に就いている訳でもなく、国王曰く『欲から離れれば有能』。


その手腕を認めたフューレンス国王に自陣営に引き込まれ、自身のコネや財力、手腕を以て王国貴族達を王の下に纏め上げることに成功した。


マナカが『ブタシュトローム』と呼ばなくなったのは、そのおかげである。




冒険者ギルドの関係者



【ダージル】


Aランク冒険者パーティー【火竜の逆鱗】のリーダーで、自身もAランクの冒険者。


元傭兵で、その頃に傭兵団の仲間と共に火竜の討伐に成功し、それ以降【竜殺し】という二つ名で呼ばれる。


真面目な性格だが少々不器用で、人付き合いは苦手な方だが、パーティーメンバーのシェリーとある出来事をキッカケに交際を開始。


マナカと意気投合し、彼のダンジョン攻略を目指すが難航中。


途中滞在期限を超過して罰則金を支払ったりと、いよいよ以て拠点を移すことを視野に入れ始めた。




【ロイド】


【火竜の逆鱗】に魔法使いとして所属しているAランク冒険者。


物言いは軽いが、ダージルの1歳年上ということもあり、良き相談相手にして悪友。


魔法の腕は確かで、魔力も豊富に持つ。


お調子者で、パーティーのムードメイカー的存在。




【シェリー】


【火竜の逆鱗】メンバーの弓士で、ダージルの恋人。


豹の獣人女性で、落ち着いた物腰から年齢を高く見られることが悩みの種の19歳。


同じメンバーのミュゼとは姉妹のように仲が良く、休養日にはよく2人で街に買い物に出掛けている。




【ミュゼ】


【火竜の逆鱗】メンバーで、斥候を務める狼の獣人女性で、無尽蔵の体力を誇っている。


同メンバーのシェリーの妹分で、よく行儀を注意されたり、服装を整えられたりしているが、本人はそれを心地好く感じている。


マナカの都市を気に入り、メンバーと結託して、リーダーであるダージルに移住を提案した。




【コリー】


【火竜の逆鱗】にて僧侶を務める、穏やかなアラサー青年。


パーティーに於ける頭脳労働も担当する。


三十路を目前として、更にはパーティーメンバーが色恋に走り出したのを察し、独りの身の上に焦りを感じる今日この頃。




【ブライアン】


【火竜の逆鱗】で前衛担当の戦士。


滅多に喋らない男だが、喋らない分、身振り手振りが五月蝿い。


喋れよ、と仲間から1日に1回はツッコまれる。

そして偶に喋ると驚かれる。


酷い船酔い体質だということがダンジョン攻略中に発覚したが、マナカの創った道具屋で売られていた怪しいお薬のおかげで克服。




【フィーア】


真日の都市に誘致されたギルド支部にて、受付担当課の課長に就任した女性。

他支部で勤務していた際に真日が訪れ、冒険者登録をした頃からの付き合いで、マナカの目的のための協力者でもある。


都市で新たに起業したアグネスとルージュに同士と唆され、【恋する乙女連合】に名を連ねることとなった。


あがり症で、緊張するとよく噛む。


アグネルージュ商会の製品モニターとして、ギルド嬢達からの尊敬を獲得したとかしてないとか。




【コルソン】


元Sランク冒険者で【破壊神】などと呼ばれる漢女おとめ。マナカの都市に誘致されたギルド支部の支部長に就任した。


妻である超絶美人のクローディアと、人見知りは有るが天使のように可愛い愛娘のクロエと家族三人で、マナカに建ててもらった新築の家で仲良く暮らしている。


ノリが良く、真日が考案する様々なイベントに参加してくれる。

マナカの尊敬と信頼を勝ち得ている、実は超有能なオネエさんである。




【クロエ】


コルソンと妻であるクローディアの一人娘。

人見知りが激しいが、真日の子供好きオーラに絆され、受け入れ超懐いた。


両親に連れられて、真日の街へと移住。

都市の孤児院の子供達や、マナカ経由で知り合った子供達と仲良く遊べるようになり、友達を増やしてくれたマナカお兄ちゃんのことが益々大好きになっている。




【ドルチェ】


ケイルーンの町のギルド支部長で、元Aランク冒険者のダークエルフの女性。

実利主義で頭の回転も早く、利用出来るものは何でも利用する。

マナカのお人好しにつけ込み利用したが謝罪し、マナカもそれを受け入れている。


現在は、ギルドの情報網と自身の直属の配下を使って、各国の情勢を調査中。




ダンジョン都市【幸福の揺籃ウィール・クレイドル】の住人



【ギリアム・カドケウス】


マナカの都市に建てられた教会【ククルシュカー大聖堂】の管理責任者を兼ねている、ユタ教会の司教。


かつては多くの弟子を育て上げ、王国の隣国である【スミエニス公国】内の教会本部にて大司教を務めていた、御歳70を超えたご老人。


マナカの都市へは、ユタ神の神託により移住を決めた。


教会の主神であるユタ神の死によって本部すらも混乱に陥る中、マナカと共に舞い戻り、かつての弟子である大司教と、彼の上司である枢機卿への説明、橋渡しを熟した。


混乱を収め、本部の信徒にすらギリアム老と呼ばれ慕われる、徳の塊のようなお爺ちゃん。




【マリーアンナ】


マナカが自身の街に招いた、多神教である【ユタ教会】の修道女シスターにして、教会付属の孤児院の寮母マザーを務める。


心優しく丁寧な物腰の、子供好きな巨乳美人。

孤児達には「お母さん」と呼ばれ、慕われている。


個性溢れる孤児達を、マナカやアネモネの下で訓練を積んだ女性達や、街のボランティアの女性達と共に日々大騒ぎしながら護り、導いている。




【ルージュ】


盗賊団に襲われた女商人で、義娘むすめや使用人、その他女性達と共に囚われていたところを、マナカに救われた。

行く宛も無く、頼る身寄りも無いところにマナカから街への誘いを受け、ダンジョン都市へと移住し、商店と事業を委ねられる。


仕事の関係で知己を得ていたアグネス子爵令嬢と協力し、【アグネルージュ商会】を起ち上げる。

また仲介してくれたフリオール王女を旗印とし、マナカを囲い込み、射止めるために【恋する乙女連合】なる組織を創設。


元行商人であることから各地の地勢や民草の事情に詳しく、マナカからも頼りにされている。

頼られた後はしばらく舞い上がってしまい、あまり使い物にならないらしいとは、彼女の商店で働く従業員の談。




【エヴァ】


ルージュの義理の娘で、盗賊に殺害されたルージュの元夫の連れ子。

義母であるルージュにも良く懐いており、家族関係は円満。


義母と使用人と共に盗賊に囚われており救出された後、マナカの誘いを受けたルージュに連れられ、ダンジョンに移住。


好奇心旺盛で物怖じしない、明るく活発な子。

真日達を見て冒険者に憧れを持ったらしく、お転婆ぶりに拍車がかかっている。


(あまり活躍が無いのでもうちょっと出したい。)




【モーラ】


真日達が立ち寄った町で物乞いをしていた孤児の少女で、他の孤児達と共にマナカの創った孤児院に入る。


真日を慕い、その影響を強く受けており、時折突飛な言動をとったりもするが、孤児院の手伝いを率先して行ったり、他の小さな子供の面倒を見たりと、優しく責任感が強い少女。


将来のマナカの嫁になるという望みを遂にマナカ本人に暴露し、混乱を与えた。

マーガレット第2王女、ミケーネ第4王子と知り合い、マーガレットの思惑は兎も角気に入られ、彼女と友達になる。


マナカにマーガレット王女と共にダンジョンコアを渡され、仲良くなるために毎日マーガレットとお話をしている。




【ロレーヌ】


王都ユーフェミアの学業特区内にヒッソリと佇むケーキ屋の娘。

王室料理長が絶賛するその店をユリウス第3王子が訪れ、その美味しさをマナカに伝えた。


結果、マナエとのデートで立ち寄ることとなり、一発で高評価を得た凄い店で、オーナーである父親の下で修行していた彼女は好条件で都市に勧誘されることに。

自身の店を持つ夢を抱いていた彼女にとってそれは正に天啓であり、渋る父親を必死に説得したという。


見事独立を認めさせ、紹介されたアグネルージュ商会の定期便に便乗して、単身マナカの街にやって来た。

マナカによって都市の一等地に店を開店させ、瞬く間に街の女子供の舌と胃袋を魅了した。


お店の名前は【スタボーン・パパ】。

『頑固なお父さん』という意味の、老若男女問わず落ち着いて過ごせる、素敵な喫茶店である。




その他



【セリーヌ・リエルメン・オラトリア】


真日達が暮らすドラゴニス大陸の北に在る大陸で、魔族達が暮らす【魔王国オラトリア】を統治していた【魔王】の一人娘。

種族はハイデビルで、位階は伯爵級。


祖国が大陸一の大国【アーセレムス大帝国】の軍と、その国が擁する【勇者】によって攻められ、父でありダンジョンマスターでもあった魔王によって、四人の近衛兵と共に南大陸のS級ダンジョンに転移させられた。


実は転生者で前世の名は【御堂みどうなつめ】といい、日本の大学に通う学生だった。


まだ8歳という幼さながら、王族の気品と誇りに満ちており、父の形見である姿変えの術具で成長した姿となり、同じく避難させられた魔族達を集め、導いている。


マナカをマスターとしたダンジョン【龍の巣】の代理マスターとなり、大陸の北端に魔族達の新たな国を興すために奔走中。

同時に、マナカを異性として意識しており、あわよくばと狙っているようだ。




【クシュリナス・ディロイ・オラトリア】


今は亡きセリーヌの父親で、【魔王国オラトリア】を治める【魔王】にして、都市型ダンジョン【魔法都市オラトリア】のダンジョンマスター。


ダンジョンマスターの権能を、彼の先代である父親から継承しており、【勇者】率いる【アーセレムス大帝国】軍に攻められている最中に、南大陸に点在する複数の支配下のダンジョンへと、民の魔族達を避難させた。




神々



【転生神ククルシュカー】


転生を司る神様で、マナカを剣と魔法のファンタジー世界【アストラーゼ】に転生させた。

見た目は幼女で中身はドSの、遊び心溢れる女神であるが、マナカの本質を気に入り、何かにつけて気に掛けていた。


飲み友達となった【アストラーゼ】の管理神ユタと話していたところを、【堕とし子】と呼ばれる正体不明の邪神に襲われ、その圧倒的な神威に絶望しかけるも、ユタによって託された権能と情報を活かし思いを汲み取ることを決心。


唯一繋がりを持つマナカが建立した【ククルシュカー大聖堂】に降臨・顕現したが、今も尚眠り続けている。




【豊穣神ユタ】


真日が転生した世界【アストラーゼ】の管理者で、ユタ教会の主神。

豊穣と出産を司る女神。


ある事情にてククルシュカーのスナック【女神のオアシス】を訪れ、そこで出されるお酒を気に入り、またククルシュカーの為神ひととなりを知って、以降常連、飲み友達となる。


ククルシュカーと話している時に、【堕とし子】と呼ばれる正体不明の邪神に襲われ、ククルシュカーに情報と権能を託した直後に消滅させられた。


しかし人々の記憶と信仰心が残っていることから、マナカは完全に消滅した訳ではないと推測している。




【堕とし子???】


創造神が神格の高い女神との間に生した、正真正銘の神の子だったが、創造神に逆らい【深淵アビス】と呼ばれる場所に堕とされ、封じられていたらしい。


豊穣神ユタが管理する世界【アストラーゼ】を玩具オモチャと呼び、何やら色々と暗躍し、干渉している模様。

邪魔者である管理神のユタを消滅させ、ククルシュカーの神域も破壊し尽くして、姿を消した。


魔族の姫セリーヌ(御堂なつめ)を転生させたモノと、同一じん物では? という疑惑を持たれている。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る