3日間の短い旅
「お前はいつも布団でいつもゴロゴロしてるな!いい加減にしろ!このゴミ野郎!」
と親に言われて家に自分の居場所が無くなる。そしてついには親に家から追い出されてしまった。
さて、これからどうやって生きていこうか。 急な追い出しだったためお金はあまり持っていない。チョコチップのスナックパンを一袋買ったら終わってしまうだろう。とにかくチョコチップのスナックパンをなけなしの金で買いに行った。
とりあえずこれで3日はしのげるはずだ。3日も経てば、もしかしたら家には帰れるかもしれないと思った。今回の追い出しは短い旅行だと思って、この数日間は野宿して生きようと思う。
とりあえずは3日間生きるとして、いつもやっているネトゲが出来ないのでかなり時間がある。一体何をしようか。
人間観察をするもよし、図書館へ行くもよし、山の中に入ってサバイバルの練習をするのもよし、だったら3日間で全部やってやろうじゃないか。自分はそう決めた。
まず、図書館へ行くことにした。そこで色々と本の知識を吸収しようと思う。何か外で暮らせるアドバイスのようなものを 本からもらえるかもしれない。
やってやるぞという気持ちで図書館の館内に入っていった。3時間後、自分は図書館の外に出た。結局ダメだった。
この3時間何をしていたかと言うと、面白いライトノベルがあったので、それをずっと読んでいた。しょうがない、とりあえず 魔法覚えることにしよう。案の定その後に 魔法覚えることはできなかった。
その日の夜は落ちていたブルーシートがあったのでそれにくるまって、地球をお布団にして寝た。
次の日がやってきた。近くでラジオ体操をやっている音で目が覚めた。ついでなので自分もラジオ体操をやって行こうと思った。
ラジオ体操やったらおじいさんとおばあさんにお菓子がもらえた。やったね。これで当分は食っていけそうだ。
さて、人間観察をやろうと思っていたがつまらなかったので秘密基地を作ることにした。林の中に入ってみると既に出来上がった秘密基地があった。
これはラッキーだと思った。それを少し改良してここを自分の住処にすることにした。とりあえず昼まで秘密基地の改良に時間を充てた。
昼過ぎになって秘密基地の改良は終了。けっこう良い感じになった。朝の疲れもあって眠気が襲ってきたのでそのまま昼寝をした。
起きると午後の4時ぐらいになっていた。あくびをして起き上がると外から小学生が見ていた。
「うわあああ!俺たちの秘密基地になんか変なおっさんがいるぞぉぉ!逃げろぉぉ!」
小学生たちはやばいやつを目撃したかのように逃げていった。まあとりあえず、これでこの秘密基地は正式に自分の城となったのだ。やったね。
その日の夜は秘密基地でお菓子をバリバリ食べていた。夜ご飯うまい。そんな時だった。
たまたまそこらへんをパトロールしていた 警官に見つかってしまった。
「君、何やってるんだい? 」
「自分は決して怪しいものではありません!」
どうやらこの言葉を言ったことでさらに警察官に怪しまれてしまったようだ。
そのまま交番へと連れて行かれた。家の事情などを聞かれて話したら、みっちりと謎のお説教をされて釈放された。何か腹が立った。
そきてもう秘密基地には住めなくなったのだった。きっと、あの昼間の小学生たちが自分を通報したのかもしれない。
絶対に許せない。自分は今日もブルーシートにくるまって地球をお布団にして寝ることとなった。
家を追い出されて3日目になった。自分のスマホを見ていると親からメールが来ていた。「そろそろ家に帰ってこい!」目論見通り自分は家へ帰ることができた。
だが、家に帰宅すると警察官に続いて親からお説教タイムとなったのだった。
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