友情は最高のお宝
これは私が小学生の頃の話です。ある日、私は学校の図書室に行って私の住んでいる町について書かれた本を見ていると不思議なものを見つけてしまいました。なんと、本の間に宝のマークのようなものが書いている変な紙が挟まっていたのです。
私は小学生ということもあり好奇心旺盛だったので、この宝の地図は本物だと思っていました。私はこのお宝の地図をポケットに入れていた紙にメモして休日にお宝探しに行くことにしました。
私は親友のあやかちゃんとかすみちゃんをお宝探しに誘うことにしました。みんなで集合してさっそくお宝探しに向かいました。メモした宝の地図によれば、お宝があるのはどうやら地元で一番大きな山の中に隠されているということだ。宝の地図は頂上付近にお宝マークが書いてあったので私はお宝は頂上にあると睨んだ。とりあえずみんなで頂上を目指してみることにした。
「お宝って何なのかなー!ワクワクするね!」
あやかちゃんはウキウキしていた。
「きっとものすごい財宝に違いなよ。」
かすみちゃんはお宝はきっと財宝だと思っている。
「みんなお宝を見つけたらどうする予定なの?」
私はあやかちゃんとかすみちゃんの2人に聞いてみた。
「とりあえずお宝手に入れたら億万長者になれるだろうから、それでいっぱいお菓子を買って食べるの!」
かすみちゃんはそう答えた。
「それいいね!私もそうしようかなー!」
あやかちゃんはそう答えた。
みんなでお宝を手に入れた後の妄想がどんどん広がっていった。みんなで何気ない時間を共有するのは本当に楽しい。
「みんな、頂上に着いたよ!」
みんなで楽しいお話をしていたらあっという間に山の頂上まで着いてしまった。地元の山はそんなに高くはないので小学生でも簡単に登れてしまうのだ。
「それじゃみんな一緒に探すよ!」
私は2人にそう言った。
「おーーーーー!」
そして、あやかちゃんとかすみちゃんはそれに応じて声を出す。
「えいさ!えいさ!えいさ!えいさ!」
みんなで一生懸命にお宝を探し始めた。
「お宝どこにあるんだろう。」
私はキョロキョロと探し出す。
「お宝ちゃん出ておいでー。」
あやかちゃんはお宝を呼んだけれども、探せど探せどお宝は出てこない。
10分ぐらい探したけどお宝は見つからなかった。
「やっぱりお宝ないのかな。諦めて帰ろうかな」
と私はあやかちゃんと話していたその時だった。
「宝箱があったよ!!!」
かすみちゃんが宝箱を見つけたらしい。私たちは急いでちゃんのかすみちゃんの方へ走っていった。行ってみると本当に宝箱が置いてあったのだ。
「かすみちゃんどうやってお宝見つけたの!?」
私はかすみちゃんに聞いてみた。
「何かねぇ、空から宝箱が降ってきたんだよ!」
これには驚いた。宝箱がなぜだか空から降ってきたらしいのだ。どうりでいくら探しても見つからない訳だ。
「でもとりあえずお宝が見つかってよかったね!」
「私たちはこれで億万長者だー!やったー!」
みんなで肩を組んで飛び上がって喜びあった。
「それじゃ、いっせーのーせで宝箱を開けるよ!いっせーのーせ!」
そこには思いがけないものが入っていた。
「こ、これは!?」
なんと、苦労してお宝を探したのに、入っていたのは、見たこともない大量のお菓子だったのだ。
「ちぇー、お宝じゃなかったよ。」
かすみちゃんは財宝じゃなくて残念そうだった。私もちょっと落ち込んだ。
「まあしょうがないし、みんなで仲良く食べよっか。」
私は気を取り直して、みんなにそう言った。
「そうだね!」
あやかちゃんはそう答えた。
みんな最初は宝箱の中身が本物のお宝じゃなくて残念に思ったが、その後なんやかんやでみんなでお菓子を分けあって食べて笑顔になれたのだった。みんなでお宝探しをした今日という日は一生の宝物となりました。
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